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ハイチ:コレラから人々の命を守る

2010年11月23日


© UNICEF/NYHQ2010-2457/Dormino
ハイチのポルトープランスの近隣地域でコレラ予防のためのポスターを読む子どもたち。ユニセフは、この地域で現地NGOと協力して浄水剤を配布しています。

ハイチでは、10月半ばからコレラが流行し始めました。コレラは、コレラ菌に汚染された水や食べ物を飲んだり食べたりして感染します。コレラにかかると、下痢になったり、食べ物をはいたりします。そのために体から水分が奪われ、適切な治療をしないと命を失うこともあります。ハイチでは、今までに2万人以上がコレラに感染し、1,200人が亡くなったと報告されています。
ユニセフでは、水をきれいにする浄水剤を配ったり、コレラの予防方法や、コレラにかかってしまった時にどうしたらよいかを、ラジオやテレビ、携帯メールやポスターで広める活動をしています。
11歳のバセレちゃんもこのポスターを見て、コレラを防ぐ方法をはじめて知りました。「ちゃんと火が通った食べ物を食べて、きれいな水を飲んで、よく手を洗わないとだめなんだよ」とバセレちゃんは話します。
ハイチではこれからもコレラ患者が増えていくと予想されています。国連は世界に向けてより一層の支援をお願いしています。

財団法人 日本ユニセフ協会