パキスタン：きびしい冬をむかえるパキスタン

2010年12月8日

© UNICEF Pakistan/2010/Dhayi パキスタン・パンジャブ州ムザッファルガル地域で洪水で流された自宅のあった場所で、がれきの上にすわっている子どもたち。

パキスタンで発生した洪水は2,000万人以上の人々に被害をもたらしました。今はほとんどの地域で水は引き、多くの人たちが避難先から以前住んでいた場所に帰り、もとの生活にもどす努力をしています。
もっとも被害のはげしかった農村部では、家畜や作物だけでなく、ほとんどの持ちものを失いました。冬にむけて食べ物や寒さをしのぐ場所もほとんどなく、かぜや栄養不良に苦しむ子どもたちが増えることが心配されています。
ユニセフはこれまでに、清潔な飲料水を提供したり、トイレをつくったり、はしかやポリオの予防接種を行ってきました。また、栄養補給剤を配ったり、子どもたちのための学習センターなどをつくってきました。これからきびしい冬をむかえるパキスタンでは、あたたかい寝場所を提供するなど寒さに対するより一層の支援が必要とされています。