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日本:震災から1ヶ月、子どもたちへの支援活動

2011年4月11日


© UNICEF Japan/2011/Shindo
トラックで被災地へ運び込まれるユニセフの支援物資

東日本大震災の発生から1ヶ月がたちました。日本ユニセフ協会は、日本政府や地方自治体、地元の方々と連携しながら、また、協力団体や企業のみなさんからのご協力をいただき、被災地での支援活動に全力であたっています。

日本ユニセフ協会は、地元の協力団体の協力によって、宮城、岩手、福島の3県に飲料水や子ども用の肌着、おむつなどの物資を送ることができました。これからも現地で必要とされているものを調査しながら、適切に物資を提供していきます。

避難生活が長引くと、被災された方々の健康状態がとても心配です。多くの市役所やお医者さんたちも被害にあっているため、医療の支援を行うのがとても難しい状況です。日本ユニセフ協会は、福島県の原発事故の影響をうけて避難しているお母さんと赤ちゃんが安心して過ごせる避難場所をつくっています。また、現地で医療の支援を行う人たちのために車りょうや機材などを提供しています。


© 日本ユニセフ協会/2011/K.Goto
「箱の中の幼稚園」のお絵かきセットで遊ぶ男の子たちとユニセフ・ハイチ事務所の井本さん

子どもたちは地震や津波で恐ろしい体験をしただけでなく、慣れない避難所生活でストレスや不安な気持ちをかかえて過ごしています。日本ユニセフ協会は避難所に「子どもにやさしい空間」をつくり、コペンハーゲンの物資供給センターから取りよせた「箱の中の幼稚園」や「レクリエーション・キット」などに入っているおもちゃや遊び道具を使って、子どもたちが日常生活を取り戻していくお手伝いをしてきました。また、専門家団体と協力して、幼稚園・保育園、両親の方々を対象に「遊びを通した子どもたちの心のケア」の研修を行ってきました。

震災で多くの学校が被害を受けました。日本ユニセフ協会は、子どもたちが日常の生活を取りもどせるように、教育委員会の方々と調整をすすめながら、バッグや文房具、また学校を始めるのに必要な物資を提供しています。

一日も早く被災された方々が希望をもって未来を歩んでいけるように、日本ユニセフ協会はこれからも日本政府、地方自治体、学校、病院、関係団体などと協力しながら、支援を続けていきます。

みなさんからのご支援、本当にありがとうございます。

財団法人 日本ユニセフ協会