エチオピア：日本政府がユニセフを通じて栄養不良の子どもたちの治療を支援

2011年8月9日

© UNICEF Kenya/2011/Tidey ザラ・アーメドさんと生後10ヶ月の娘ナイレ・ケリファちゃん。

ザラ･アーメドさんには、7人の子どもがいます。一番小さな子どもは、ナイレ･ケリファちゃん。生後10ヶ月です。ナイレちゃんは、食欲もなく、体重もどんどん減ってきていました。地域の保健所に連れていくと、重い栄養不良と診断されました。
現在、エチオピア東部は、干ばつの影響でトウモロコシやピーナッツ、野菜の収穫が遅れています。ザラさんの家族は、食べ物を市場で買って生活していましたが、作物が育たず、食べ物の値段もどんどん高くなり、子どもたちに十分な食事を与えることができません。
地域の保健事務所は、ユニセフが日本政府からの支援で購入した、すぐに食べることのできる栄養治療食品を栄養不良の子どもたちに届けています。 エチオピアでは、2011年には30万人以上の子どもたちが重い栄養不良になり、治療が必要になるとみられています。ザラさんは、「娘のことをとても心配していました。ナイレのためのお薬と、栄養価の高いパック入りの食品をくれたので、私は、これで娘が救われると信じています。」と言います。保健所に来たときのナイレちゃんの体重は4.8キロでしたが、いまは食欲もあり、回復が期待できます。治療は5.5キロになるまで続けられます。 ユニセフは、栄養不良から子どもたちを守るために、栄養治療食品や薬、体重計など、必要なものを提供しています。