世界のニュース

日本:宮城県女川町の小中学校で給食が再開!

2011年8月23日


© 日本ユニセフ協会
給食を前に笑顔を見せる女川第一中学校の生徒たち

東日本大震災発生により、宮城県牡鹿郡女川町は被災地の中でも学校給食の提供が特に厳しい状況でした。以前は、2つの給食施設で、小学校3校、中学校2校の給食をつくっていました。しかし、震災で2つのうち1つの給食施設が壊れてしまい、残った給食施設は総合体育館などに避難された方々への食事を提供していました。女川町の小中学校は被災地の中でもいち早く4月12日に始業式をむかえることができましたが、学期末まで温かい給食を配ることはできませんでした。
日本ユニセフ協会は、女川町教育委員会の要請を受けて、壊れた給食施設の修復を支援しました。そして、夏休み明け初日の8月22日より給食施設が再開し、すべての小中学校で給食が行われました。
女川第一中学校3年1組の教室で、ハンバーグやツナサラダ、チンゲン菜のスープなどの5品の給食を食べた生徒たちからは「温かいスープがおいしい」「サラダが食べられてうれしい」と笑顔がこぼれました。校長先生は、「みんなでおいしくご飯を食べることは心のケアにつながります。子どもの笑顔を見られることが何よりうれしいです」と語ってくれました。

財団法人 日本ユニセフ協会