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パキスタン:避難キャンプに4000棟の仮設学習センター

2011年11月1日


© UNICEF Pakistan/2011/Sam
臨時学習センターで、黒板の文字を嬉しそうに読むノオルちゃん。

パキスタンで起こった洪水は、人々から住む場所や財産など多くのものをうばいました。今も避難キャンプで暮らす多くの人々のために、ユニセフは、テントや食料、薬などを届けています。また、地元のNGOと協力して、避難キャンプに仮設の学習センターをつくりました。このセンターで学ぶ10歳のノオルちゃんは、「ここでの勉強が好きです。村の学校よりもずっと。」と興奮して話します。ノオルちゃんの両親も、このようなキャンプの中でも娘が教育を受けられることを喜んでいます。

ユニセフはセンターの設置にともない、文房具や黒板、学習教材などを届け、教員の研修も行っています。「スクール・イン・ア・ボックス(箱の中の学校)」は、1箱の中に80人分の学用品や教材が入っているので、どんな場所でも学校活動を再開することができます。

仮設の学習センターは、これまでに1300ヵ所に設置され、7万人近くの子どもたちに利用されています。さらに多くの子どもたちが通えるように、4000ヵ所への設置を目標にしています。

財団法人 日本ユニセフ協会