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ウズベキスタン:子どもにやさしい幼稚園

2012年2月2日


© UNICEF Uzbekistan/2011/Pirozzi
指人形で遊ぶ第11幼稚園の先生と子どもたち

ウズベキスタンのブラハにある第11幼稚園は、地域の人々の努力によってできた幼稚園です。廃校となっていたぼろぼろの幼稚園を新しくし、新しい本やおもちゃを用意しただけでなく、保護者の方々が子ども用の家具も作りました。幼稚園が始まった後も、保護者の方々は、音楽やダンスの授業で楽器を演奏するなど、授業にも協力をしています。サルビノズちゃん(6歳)とサヨラちゃん(3歳)の二人の娘をこの幼稚園に通わせている、ディルフザ・ブルクハノバさんは、「いろいろな活動がたくさんあることを知って、この幼稚園に通わせることを決めました。ロシア語や図画、体育の時間もあるんですよ。」と話します。また、娘たちが以前よりも近所の子どもたちと遊べるようになったと言います。この幼稚園はユニセフの支援を受け、すべての子どもたちが安全で平等に参加できる環境を整えることをめざしています。

ウズベキスタンでは、幼児教育の就学率が低く、3歳から5歳未満の子どもたちの就学率は、20パーセント未満にすぎません。ユニセフの早期幼児開発の担当官は「以前は、子どもたちが静かにすわり、ただ先生の言うことを聞いているのが一番よい振る舞いとされていました。でもいまは違います」と話します。子どもたちが楽しく過ごせるようにさまざまな工夫がされた第11幼稚園では、子どもたちの数が18人から100人以上に増えました。

財団法人 日本ユニセフ協会