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世界マラリアデー:マラリアで命を失う子は1分に一人。予防には蚊帳が必須

2013年4月25日


© UNICEF/NYHQ2007-0657/Pirozzi

マラリアは世界の子どもたちの命をうばう3つの大きな病気のうちの一つです。マラリアで命を落とす人は年間66万人。その多くがアフリカの子どもたちです。
「マラリアは予防も治療もできる病気です。それにもかかわらず、毎日1,500人以上の子どもたちがマラリアで亡くなっています。」とユニセフニューヨーク本部のアリプイ氏は話します。
マラリアを予防するのに重要なのが、寝る時に殺虫剤処理をほどこした蚊帳を使用することです。ユニセフはパートナー団体と協力して、各国政府に、長期間使用できる殺虫剤処理をほどこした蚊帳を無料で配布することをすすめ、支援しています。世界で一番厳しい状況にある、サハラ以南のアフリカで使用された蚊帳は、2004年にはわずか5,600万張でしたが、2010年には1億4.500万帳まで増加しました。この結果、アフリカにおけるマラリアの死亡率は、2000年と比べて3分の1も削減されました。
しかし、現在使用している蚊帳も、ある一定の期間がたつと防虫処理が失われたり、破れたりすることもあるため、新しい蚊帳に取り替えることが必要です。取り替えないで、効果のうすれた蚊帳を使用され続ければ、マラリアによる死亡者数が再び増えることが予想されています。マラリア対策には継続的な取り組みと支援が必要です。

公益財団法人 日本ユニセフ協会