世界のニュース

ユニセフ・WHO最新の報告書を発表:トイレが使えない人は3人に1人

2013年5月13日


© UNICEF/DRCA2011-00134/Asselin

ユニセフと世界保健機関(WHO)は、2015年までに世界でトイレを使えない人の数は、世界人口の三分の一にあたる約24億人にのぼる、と発表しました。
世界では、2015年までに、トイレが使えない人の割合を1990年時点と比べて半減するという目標(ミレニアム開発目標のうちの一つ)をかかげています。しかし、今までの取り組みのままでは、目標の達成は厳しい状況です。

◆最新(2011年)の統計から

  • トイレが利用できる人は、1990年時点と比べ、約19億人増加した。
  • トイレを利用できない人は約25億人。このうち7億6,100万人が公衆トイレや共同トイレを利用している。
  • 2011年現在、10億人が屋外で排せつを行っている。そのうちの90%は農村部。
  • 安全な水やトイレの利用でも、都市部と農村部では格差が生じ続けている。世界で清潔な水を利用できない人のうち、83%は農村部で暮らしている。その内の71%はトイレのない生活をしている。

ミレニアム開発目標の達成期限である2015年まであと3年ありません。ユニセフはWHOと共に、トイレに関する目標達成に向けて取り組みを強化しようと呼びかけています。

公益財団法人 日本ユニセフ協会