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ニューヨーク:児童労働反対世界デー

2013年6月11日


© UNICEF/BANA2012-00210/Khan
バングラデシュの首都ダッカの、とあるゴミ捨て場。危険で健康を害するような環境で働くマスドさん(10歳)。急激な都市化と人口増加のため、児童労働の増加も心配されています。

6月12日は、「児童労働反対世界デー」です。世界では、およそ1億5000万人の5才から14才の子どもたちが、家族を助けるために働いています。働いている子どもたちの多くは学校にも行けず、大人から暴力を振るわれたり子どもだからと安いお給料で働かされています。健康に悪い影響を与えるような環境で働いている子どもたちも少なくありません。中でも、最も外から見えにくく厳しい立場におかれているのが住み込みで働いている子どもたちです。住み込みで働く子どもたちは、家族とも離れて雇い主の家で生活します。住み込みで働く子どもたちの多くは、自分が持つ権利や自分の身を守る法律があることを知りません。
今年の「児童労働反対世界デー」は、住み込みで働く子どもたちの問題に力を入れています。子どもは、むりやり働かされたり、そのために教育を受けられなくなったり、心や体によくない仕事をさせられたりしないように守られる権利があります。ユニセフは、子どもたちが遊ぶ楽しさや学ぶ楽しさを知り、子どもらしく生きられるように、働く子どもたち、特に住み込みで働く子どもたちの権利を守るように、国際社会に呼びかけています。

公益財団法人 日本ユニセフ協会