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ニューヨーク:7月12日は「マララ・デー」〜パキスタンのマララさん、国連でスピーチ

2013年7月12日


© UNICEF/NYHQ2013-0392/Markis
7月12日、国連が制定した「マララ・デー」を記念する国連本部の式典で演説するマララ・ユスフザイさん

すべでの子どもたちが教育を受ける権利を唱えるために立ち上がったパキスタンのマララ・ユスフザイさん(16才)の勇気をたたえて、国連は7月12日を「マララ・デー」と決めました。
日本では、女の子も男の子もみんな一緒に学校に行くことができます。しかし、世界には、女の子が学校へ行くことができない地域があります。パキスタンでも、たくさんの女の子が学校に行くことができませんでした。マララさんは、男の子だけではなく全ての子どもに教育の権利があることを訴えてきました。しかし、2012年10月9日、友だちと一緒に学校から帰る途中にタリバンというテロリストグループに頭や首を銃で撃たれました。銃で撃たれた理由は、マララさんが女の子の教育を広める活動をしてきたからでした。けれども、マララさんは負けません。手術を受けて元気になったマララさんは、現在、イギリスの学校に通い続けています。
7月12日、マララさんは16才の誕生日をむかえました。この日、マララさんは国連でスピーチをしました。「銃を向けられた時、鉛筆と本の重要さに気がつかされました。テロリストが恐れているのは、鉛筆と本が私たちにもたらす力なのです」と、マララさんは話しました。そして、世界中の子どもたちにむかって、自身の権利を追い求めるよう呼びかけました。マララさんは言います、「誰も私たちを止めることはできないし、私たちが声を上げることで変革をもたらすことができるのです」。

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