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シリア: 難民となった子どもたち、100万人を超える

2013年8月23日


© UNICEF/NYHQ2013-0490/LUCY LYON
ヨルダンの首都アンマンに住む親戚の元に身を寄せる女の子。家族や親戚と一緒に避難してきたが、アンマンに無事にたどりつけたのは彼女と従兄弟、そして叔母だけだった。

シリア紛争によって、住みなれた町を追われて難民となったシリアの子どもたちは、ついに100万人を超えてしまいました。その中には、途中で家族とはぐれてしまい1人で国境を超えて避難してきた子どもたちも少なくはありません。
ユニセフのアンソニー・レーク事務局長は次のように語っています。「難民になってしまった100万人もの子どもたち。これは、単なる数字ではありません。その一人ひとりが、この世に生きている子どもたちなのです。」
ユニセフはこれまで、他の国際機関と協力して紛争に巻き込まれてしまった子どもたちやその家族を含む数百万人の人々を支えてきました。例えば、たくさんの人であふれかえる難民キャンプなどでは、病気が広がりやすいので、130万人の子どもたちにはしかの予防接種を行いました。また、家や家族を失ったり心に傷をおった子どもたちなど、紛争による子どもたちの心への影響は計り知れません。ユニセフは、物による支援だけでなく心のケアをする支援も約16万7000人の子どもたちに行っています。

公益財団法人 日本ユニセフ協会