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ニューヨーク:5才になる前に命を落とす子どもの数は約660万人

2013年9月13日


© UNICEF/NYHQ2012-2093/Noah Friedman-Rudovsky
チリのサンティアゴで、ユリエルちゃんと遊ぶ母親のパトリシアさん。すべての子どもが健康に5才の誕生日をむかえることができるように、ユニセフはこれからも活動していきます。

ユニセフは、5才になる前に命を落としてしまう子どもの数が、1年間に約660万人になったと発表しました。これは、毎日約1万8000人、約5秒に1人の計算です。1990年には、5才になる前に命を落としてしまう子どもの数は、約1,260万人でした。しかし、世界中でさまざまな取り組みが行われ、その数はおよそ半分まで減りました。ユニセフのアンソニー・レーク事務局長は、「この20年で、多くの子どもたちの命が守られるようになったのは、すばらしいことです。しかし、この数をさらに減らすために、私たちにできることはまだたくさんあります」と話し、これからさらに緊張感を持って取り組むことを誓っています。

幼い子どもたちが命を落とす原因の多くは、肺炎やげり、マラリア(主に熱帯にいる蚊によってうつる病気)など、予防できる病気です。開発途上国では、多くの子どもたちは栄養が十分に取れず、病気になりやすかったり、ひどい場合には、病気になったときに回復できずに命を落としてしまいます。

国連は、「ミレニアム開発目標」の中で、5才になる前に命を落としてしまう子どもの数を2015年までに1990年の3分の1にすることを目標としています。レーク事務局長は言います。「みんなが協力して、きちんと計画を立てて取り組めば、目標達成は不可能なことではありません。取り組むべきは、"今"です」

公益財団法人 日本ユニセフ協会