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福島県:ベルリン・フィルハーモニー・オーケストラが福島県を訪問

2013年9月22日


© 日本ユニセフ協会/2013/G.Bando
リハーサルに招待された子どもたちに、上手に楽器を演奏する方法を聞かれ、一人ひとり、ていねいに呼吸法を教えるホルン担当のマクウィリアムさん。

ドイツから来日したユニセフ親善大使のベルリン・フィルハーモニー・オーケストラが、東日本大震災で被災した福島県相馬市の子どもたちを訪問し、9月21日、22日の2日間、コンサートを開きました。福祉センターで開かれたコンサートには、福島市の5つの学校から、吹奏楽部の生徒たちが無料で招待されました。生徒たちは、オーケストラの演奏を聴いたり、オーケストラのメンバーに、どうやったら演奏がうまくなるのかを教えてもらったりして、とても感激したようすでした。

22日に桜丘小学校で行われたミニ・コンサートには、全校生徒と保護者ら約800人が集まり、すばらしい演奏に耳をかたむけました。コンサートの後には、学校を代表して、6年生の布川さんがお礼を述べました。「体育館いっぱいにひびきわたる木管楽器の音色が美しくとても感動しました。震災で相馬市は多くの被害をうけました。今もなお、その傷跡は残っていますが、相馬市の人々は、元の美しい相馬を取りもどすために必死に頑張っています。今日のベルリン・フィルハーモニーのみなさんの素晴らしい演奏は、私たちやお父さん、お母さんにとって、とてもはげみになりました。今日は本当にありがとうございました。ダンケシェン(ドイツ語で「ありがとう」の意味)」

最後に子どもたちから歌のプレゼントもあり、ベルリン・フィルハーモニー・オーケストラのメンバーは「子どもたちから元気をもらった」と大きな拍手とエールを送っていました。

公益財団法人 日本ユニセフ協会