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シリア:学校クラブで29万人が勉強

2013年11月21日


© UNICEF Syria Arab Republic/2013/Youngmeyer
タルトゥースにある学校クラブで、新しい学用品を受け取った女の子。

紛争が2年以上続いているシリアでは、4000校以上の学校が壊されたり、避難所になったりしていて、たくさんの子どもたちが、長い間、学校に通えていません。ユニセフは、そうした子どもたちが勉強できるように、シリアの教育省や、他の支援者たちと協力し、何百もの学校クラブを運営しています。学校クラブでは、5才から16才の子どもが勉強を教えてもらったり、スポーツや音楽などを通じて心のケアを受けたりすることができます。

ホムスからタルトゥースに避難してきた10才のアマルは、学校クラブに通って6ヵ月以上になります。「アラビア語が一番好き。クラブでたくさんの友達ができて、楽しいです。」と話してくれました。

アマルのように、学校クラブに通う子どもたちの数は、今では約29万人になりました。

ユニセフは、最近、シリアの教育省に、「夏休みのあいだも学校を開けてください」とお願いし、112の学校が7月から8月のあいだ、開校しました。これにより、たくさんの子どもたちが勉強の遅れを取り戻すために、アラビア語・算数・英語・理科の4つの科目を勉強することができました。

ユニセフは、子どもたちが勉強を続けられるよう、危険なホムスの周辺など、支援の届きにくい場所にも教育支援を届けています。

公益財団法人 日本ユニセフ協会