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中央アフリカ共和国:支援物資77トンが首都バンギへ

2013年12月16日


© UNICEF/PFPG2013P-0445/ LAURENT DUVILLIER
ボッサンゴア難民キャンプの「子どもにやさしい空間」に通うフェリシアちゃん(13才)

中央アフリカ共和国で発生している紛争が激しくなり、これまでに50万人以上の人々が避難しています。最新の報告によれば、12月の2週目だけでも、平均して1時間に3人が戦闘で殺されました。ユニセフは12月16日、子どもを殺したり傷つけたりすることや、子どもへの虐待、暴力を非難する声明を発表しました。

ユニセフのアンソニー・レーク事務局長は、「この悪意に満ちた紛争に、現在230万人もの子どもが巻き込まれています。子どもたちは、キリスト教徒またはイスラム教徒である、という理由だけで殺されています。さらに、武装勢力(争いをしているグループ)にむりやり入らされる子どももいて、その数は6,000人にも上るとみられています。これは、人道に対する侮辱(ぶじょく)です」と述べています。

ユニセフは、首都バンギやボッサンゴア、カガバンドロなどの紛争地帯で、避難している人々が必要とする支援を続けています。また、避難した先で、子どもたちが勉強したり遊んだりできるように、安全な場所(「子どもにやさしい空間」)をつくっています。

12月13日、ユニセフは、毛布やせっけん、薬、防水シートなど、支援物資77トンをバンギに届けました。長い間続いている紛争に巻き込まれた人々へ、命を守る支援物資を届けるのは、この1年間で5回目です。

公益財団法人 日本ユニセフ協会