世界のニュース

東京:シンポジウム「未来をつくる私がおとなに伝えたいこと」

2014年3月27日


© 日本ユニセフ協会
討論のようす。

東日本大震災で被災した岩手県・宮城県・福島県の小学校から、6年生が4人ずつ品川にあるユニセフハウスに集まり、自分たちの活動や、自分たちの地域・学校の未来について発表と討論を行いました。

最初に発表したのは、福島県相馬市の大野小学校のみなさん。相馬市を盛り上げようと、他の市の行事や活動を勉強したり、みんなで話し合ってクッキーやTシャツなどを作っています。

次に発表したのは宮城県仙台市の七郷小学校のみなさん。七郷小学校では、授業の中で、七郷の未来の姿について考える活動をしています。みんなで考えた未来のまちを模型で表現しました。未来型の倉庫や太陽光発電など、たくさんのアイディアが出されました。

最後は、岩手県大槌町の大槌小学校のみなさんの発表。大槌小学校では、「未来の教室」を考えて、模型を作りました。4つの教室がボタン1つで回転する仕組みや、光を取り入れた窓など、多くの工夫が見られます。このようなアイディアの一部は、2016年に完成する新しい学校にとりいれられる予定です。

後半の討論では、お互いの活動を褒めあったり、復興について、様々な意見を出しあいました。また、このシンポジウムのテーマである「おとなに伝えたいこと」について、「子どもは心が小さく、影響をうけやすい。だから小さな変化を見逃さないでほしい」と訴える一方、「子どもには夢も希望もあるのだから、もっと子どもを活用してほしい」と頼もしいメッセージも。会場からは大きな拍手が送られていました。

■このニュースのくわしい内容は
 子どもたちが復興計画を発表 シンポジウム 『未来をつくる私がおとなに伝えたいこと』

公益財団法人 日本ユニセフ協会