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シリア:支援に関わる若者たち

2014年5月7日


© UNICEF/Syria-2014/Najem
デリゾール州行われている予防接種で、ワクチンをうった2歳の子どもの指に予防接種を受けた"しるし"をつけるボランティア。

昨年からポリオの感染(かんせん)が広まったシリア北東部では、子どもたちをポリオから守るための支援(しえん)が続けられています。しかし、3年間も続いている紛争によって、都市からはなれた村に支援を届けることが難しくなっています。

ポリオに感染すると高い熱が出ます。なおっても、手足が動かなくなることがあります。

「シリアを横切って流れるユーフラテス川にかかっていた橋が昨年5月に空爆で壊され、川を渡るのが非常に難しくなっています。川の反対側にある人里離れた地域にたどり着くためには、ボートに乗らなくてはいけません。大河という自然が私たちを阻むのではありません。危機をもたらしているのは、争いや爆撃なのです」と、ユニセフのスリマン・ナジャム医師は語ります。今も争いが続いているために支援に行くことができず、予防接種のキャンペーンを行えない村がいくつもあります。

ユニセフは市町村が行っている予防接種の手助けなど、子どもたちへの支援を行っています。予防接種の活動では、若いボランティアたちが積極的に活動しています。

■このニュースのくわしい内容は
 シリア:ポリオの予防接種、長期化する紛争でより困難に

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