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ブルキナファソ:家族のために働く子どもたち

2014年6月11日


© UNICEF Burkina Faso/2014/Nesbitt
洋服づくりを勉強しているキンダ・コロティニさん

ブルキナファソでは、家が貧しく生活が苦しいため、何千人もの子どもたちが金鉱山(きんこうざん)で働いています。鉱山での仕事は、子どもたちにとってとても厳(きび)しく、危険です。

ブルキナファソ北部の鉱山ではたらく15歳のボウクン・ブレイマ・ハウマくんは、金をとるため、深く掘(ほ)られた穴の中をロープにしがみつきながら30メートルも降りていきます。穴の中は真っ暗でとても危険ですが、ボウクンくんは懐中電灯の灯りだけをたよりに進んでいきます。

金鉱山で働く子どもの多くは、一度も学校に通ったことがありません。

ユニセフはこの問題を解決するために、子どもたちを危ない仕事から解放し、学校や新しい技術を学ぶための職業(しょくぎょう)訓練センターに通うことができるよう働きかけています。

17歳のキンダ・コロティニさんは以前、鉱山で働いていましたが、今ではユニセフと政府が協力してつくった職業訓練センターで洋服をつくる技術を学んでいます。

「鉱山での仕事を辞めることができて幸せです。以前の仕事はとても大変で、身体が痛かったです。でも、ここで学ぶ技術は以前とは違います。もっと将来の役に立ち、知識も得ることができますから」と、キンダさんは語っています。「(将来、自分のお店を開き、)ドレスを作りたいです。それに、他の女の子にも私が学んだ技術を教えたいと思います」

■このニュースのくわしい内容は
 ブルキナファソ:家族のために働く子どもたち。職業訓練で、鉱山での労働から解放へ

公益財団法人 日本ユニセフ協会