ナイジェリア:学校に通えない子どものほとんどが女の子2014年6月13日
ナイジェリアでは1,050万人以上の子どもたちが学校に通えていません。その多くは、ナイジェリアの北部で暮らす女の子たちです。その原因は、子ども、特に女の子を学校に通わせるのに反対する人がいること、教育が大切だと思われていないこと、教育の質が十分でないこと、お金がなくて働かなくてはならないことなどです。 ナイジェリア北西部の小さな街に住むカシム・リーマン・トロさんは、家の近くにイスラム教の聖典であるコーランの暗記や読み書きを教える学校をつくり、自分の娘や近所の女の子たちを通わせています。トロさんは地域のみんなから信頼されている人であり、そうした人が女の子の教育に力を入れていることは、女の子が学校に通うことの大切さを広めていく上で、とても大切なことです。 しかし、ナイジェリア北部に住む多くの子どもたちが通うコーランの学校では、基本的な算数や読み書きを学ぶことができません。そこで、イギリスの国際開発省がお金を出している「女子教育プロジェクト」は、コーランの学校に算数や理科、国語(ハウサ語)、英語といった教科を取り入れるなどして、教育の質を高くしようとしています。 また小学校の校庭では、子どもたちのお母さんによってつくられた、「母親の会」による話し合いが行われています。女の子が学校へ行くことの大切さをどうやって広めていくのか、子どもたちがきちんと学校へ通えているのかが話し合われています。 母親の会代表のハディサ・アマドゥさんは、「女性として、女の子たちが教育の機会から取り残されている現状に、何か行動を起こさなくてはという気持ちになります。女性も幅広い仕事ができるようになるためにも、女の子たちには教育を受けてほしいのです」、と語っています。 ■このニュースのくわしい内容は |