シリア:水道管が壊され、多くの住民が水を手に入れられず2014年7月27日
長いあいだ紛争(ふんそう)がつづくシリアで、2番目に大きな町アレッポ。きびしい夏の暑さに加え、長いあいだ雨がふらず、ここで暮らす人たちは生きていくために欠かせない、安全な飲み水を手に入れることにすら苦労をしています。そして、その半数は子どもたちです。 6月にアレッポで爆発(ばくはつ)が起こり、上水道管がこわされました。それにより、この町に住む半数近くの人たちは、安全な飲み水を手に入れることができなくなりました。また、下水道管や水をきれいにする施設(しせつ)を動かす電気ケーブルも被害(ひがい)を受けています。 夏の暑さのなか、安全な水が手に入らないことで、きれいではない水による病気が増えています。特に幼い子どもたちは、数年にわたる紛争により免疫力が落ち、病気にかかりやすくなっています。 住民が安全な水を手に入れられるよう、壊された水道管や施設をなおさなくてはいけません。しかし、紛争がつづくことにより長いあいだ修理をすることができませんでした。修理が始められたのは、一時的に戦いを止めることが決められた、壊されてから2か月後のことです。 上下水道を直し、人々が安全な水を使えるようにするには、安心して修理ができる環境をつくらなければなりません。それと同時に、紛争に関わっている人たちは、安全な水へのアクセスやそのほか生活になくてはならないサービスを、紛争のかけ引きとして利用することを、やめなければなりません。 ■このニュースのくわしい内容は |