フィレンツェ:気候変動と子どもの権利2014年7月30日
〈ユニセフ・イノチェンティ研究所発表〉 今日、地球温暖化による気候の変化が、世界中の子どもや若者の生活に大きな影響(えいきょう)を与えています。 世界中で、気温が高くなる、大雨の日がふえる、海水面が高くなる、長いあいだ雨が降らないといった気候の変化が起こっています。気候の変化によって命を落とす人の99%以上は開発途上国に住む人たちで、そのほとんどが子どもたちです。 このように、気候の変化による影響を一番受けるのは子どもたちです。しかしながら、これまで気候の変化に関する議論(ぎろん)の中で、子どもたちの話題が取り上げられることはありませんでした。 世界的な気候の変化に取りくんでいくために、子どもや若者といっしょに活動を進めていくことが大切です。子どもや若者には、気候の変化に関して、おとな以上に自分たちの住む地域や国に的をしぼって取りくみを進めていく力があります。 また、子どもの権利のなかに、"世代間の公平さ"という考えがあります。「今地球上で生活している人たちは、今自分たちがしなければならないことを、次の世代の人たちに押しつけてはいけない」という考え方です。だからこそ、この地球を受け継いでいく子どもたちを気候の変化に関する議論のなかに巻きこみ、彼らの意見や考え方に耳をかたむけなければなりません。この課題には、すべての世代で取りくんでいくことが必要なのです。 ■このニュースのくわしい内容は |