ユニセフ本部：5歳になる前に亡くなる子どもは年間630万人2014年9月16日
ユニセフは9月16日、報告書『2014年度版 子どもの生存を守る：あの約束を再び』を発表しました。この報告書によると、世界中で5歳になる前に亡くなる子どもの数は1990年には1年間で1,270万人でしたが、2013年には630万人まで減りました。 報告書は様々な問題についても分析し、世界中で、生まれてから28日目までの赤ちゃんは、特に厳しい状況にあり、生まれてから28日目までに亡くなる子どもは年間280万人にのぼることも分かりました。さらに、このような赤ちゃんのうち100万人は、生まれたその日に亡くなってしまいます。 このような、生まれたばかりの赤ちゃんの死亡の原因の多くは、出産中にお母さんを守る保健システムがしっかりしていないことで起こる、と報告書は分析しています。世界では、妊娠中のお母さんや生まれた赤ちゃんが利用できる保健サービスが足りない国がまだ多くあることが分かりました。例えば、妊娠中、お母さんは最低4回の検診を受けることが良いとされていますが、世界の妊婦さんの半数は、最低4回の検診を受けていません。また、2012年に生まれた赤ちゃんの3人に1人は十分な医療ケアを受けられずに誕生しています。 さらに、お母さんが教育を受けられていたかどうかによって、赤ちゃんの生存に影響があることも分かりました。お母さんが教育を受けていない場合の赤ちゃんの死亡率は、お母さんが中学校以上の教育を受けている赤ちゃんの約2倍でした。 ■このニュースのくわしい内容は |
