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イラク:難民の子ども20万人に冬の衣類セットを届けました

2015年1月11日


© 日本ユニセフ協会

多くの地域で暴力が広がっているイラクでは、避難した先で悲惨(ひさん)な暮らしをおくる100万人の子どもたちが冬の寒さにふるえています。避難民の多くはイラク北部に避難していますが、北部では冬は気温が0℃以下になる日も珍しくありません。テントで暮らす人も多く、寒さや雨風の中、病気になっても病院や薬を手に入れることが難しい生活を送っています。

2014年10月以降、ユニセフは様々な団体と協力し、支援を届けるのが難しい地域に暮らす20万人の子どもたちに冬用の衣類セットを届けてきました。この衣類セットには、温かい洋服、コート、ブーツ、帽子などが入っています。また、保温性の高いブランケット(毛布)も配布しています。

ユニセフ・イラク事務所のマルツィオ・バビル代表は「暴力の恐怖におびえ、教育なども受けられない生活を、場合によっては数年にわたって強(し)いられている子どもたちが、寒い冬の季節に、靴やコート、帽子さえも持っていないという状況は、とても受け入れられるものではありません。」と話しています。

ユニセフは、学校にもオイルヒーター1,200台、消火器460台、レインコート1万1,000着を届けました。また、雨による被害や洪水を防ぐため、断熱材や防水シートも使って、学校の冬支度も支援しています。子どもたちが暖かいお湯で入浴できるように、太陽光ヒーターも提供しました。

 

■このニュースのくわしい内容は
 厳しい寒さに直面する避難民の子どもたち ユニセフ、子ども20万人に冬用衣類セットを支援

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