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ニューヨーク:シリアで争いがはじまってから丸4年

2015年3月12日


© UNICEF/MENA2014-00067/Romenz
テントで暮らす、シリアから逃げてきた1歳半の女の子。(レバノン)

シリアでつづく争いは、5年目にはいりました。シリアの国内にいる560万人以上の子どもたちは、とてもきびしい生活をおくっています。260万人の子どもたちが、いまも学校に行くことができません。また、レバノン、トルコ、ヨルダンなど、シリアのまわりの国に逃げている子どもたちも200万人います。まわりの国の人たちも、たくさんの人が逃げてきたので、学校や病院などが足りず、こまっています。

また、争いは、シリアのとなりのイラクにも広がってきています。イラクでは、280万人以上の子どもたちが住んでいた場所をうばわれ、また、多くの子どもたちがきけんな地域から逃げ出せなくなっています。

しかし、大変な生活の中でも、子どもたちはがんばっています。シリアのホムスにあった自宅から逃げてきた16歳のアラさんは、避難(ひなん)した先でも勉強をつづけ、他の子どもたちの手助けもしています。また、イラク北部の避難民キャンプ(ひなんみんキャンプ)でも、10歳のクリスティーナさんが小さな子どもたちに勉強を教えています。

ユニセフのアンソニー・レーク事務局長は、「子どもたちは、つよい決意(けつい)をもっています。私たちおとなは、子どもたちを助けるための決意をもつことができているでしょうか。子どもたちは、きぼうをすてていません。私たちは、どうでしょうか」と問いかけました。

■このニュースのくわしい内容は
 シリア危機4年 いまなお苦しむ1,400万人の子どもたち 若者たちに、未来を築く支援を

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