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ニューヨーク:3月22日は『世界水の日』!

2016年3月21日ニューヨーク発


© UNICEF/UNI43830/Kamber
水たまりから水を飲む男の子。(ケニア)

3月22日は、『世界水の日』です。ユニセフは、気候変動(きこうへんどう)によって、干ばつや洪水(こうずい)の起きやすい地域にくらす子どもたちが、安全な水を手に入れることがどんどんむずかしくなる、と指摘(してき)しました。

気候変動によって、雨が長い間ふらない「干ばつ」や、雨がたくさん降りすぎて起こる「洪水(こうずい)」が世界の様々なところで起きています。干ばつで水が足りなくなると、人々は安全ではない川や池の水を使います。洪水が起きると、トイレや下水を処理する施設が壊れたり、汚い水が村中にあふれたりして、病気を起こす菌などが広がってしまいます。

ユニセフによると、最も影響を受けやすいのは、干ばつのリスクが高い地域でくらす、1億6,000万人近くの5歳未満の子どもたちです。また、約5億人が洪水が多く起きている地域に住んでおり、そのほとんどは、サハラ砂漠より南のアフリカの国々や、アジアの人たちです。

ユニセフは、安全な水を手に入れられる環境をつくることで、災害が起きたときのリスクを減らすことができるよう、活動しています。たとえば、バングラデシュでは、洪水の多いモンスーンの時期に、水をきれいにして、地下の帯水層(地面の深いところにある水脈)に戻す「帯水層リチャージシステム」という仕組みを取り入れていて、2万人の子どもたちが気候変動や災害に強い水源を利用することができています。また、干ばつが起こりやすいキリバスでは、雨水をたくさん貯めることができる施設をつくって、飲み水に困ることがないようにしています。

■このニュースの詳しい内容は
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