イエメン:教育には内戦を終わらせる力がある!子どもたちに教育を!2017年1月5日
10歳のファハドくんは家族全員でイエメン北部の町サアダで幸せに暮らしていました。家の暮らしはとても心地よく、毎日楽しく学校にも通っていました。しかし2015年の3月に内戦が悪化すると、ファハドくんの自宅のまわりでも、戦闘(せんとう)が起こるようになりました。ファハドくんは、爆弾(ばくだん)や銃(じゅう)の音で目覚めたときのことを今でも覚えています。お父さんは、すぐに家族に車に乗せ、町をはなれました。 数週間後、お父さんは自宅に荷物をとりに帰りましたが、家も家の中のものも全てこわされていました。今まで大切にしていたものが全てなくなってしまったのです。それを聞いたファハドくんは、お父さんと泣きました。 たくさんの大切なものを失っても、ファハドくんは土木技師(どぼくぎし)になるという夢を持ちつづけています。壊れた家、町、国をまた建て直したいからです。そのために、家に戻って勉強をし続けたいと思っています。「友達にまた会いたい。また一緒に遊びたい。戦争が終わって、すべてが元どおりになってほしい。学校に行けば、みんな戦争がいけないことだって思うはず。」とファハドくん。教育の力があれば、イエメンでずっと続いている内戦を終わらすことができる、と信じています。 <抄訳:白井 瑞希(中央大学)> ■このニュースの詳しい内容は |