記者会見報告
記者会見参加者全員集合!
発表者(学年は当時):
・福原ゆかり(小5)
・金子祐太朗(中3)
・岩井祐一(高1)
・武田明恵(高1)
・キャロルベラミーユニセフ事務局長
・アグネス・チャン日本ユニセフ協会大使
・東郷良尚日本ユニセフ協会専務理事

2001年2月21日(水)午後5:30から、フォーリンプレスセンターで、「ユニセフ子どもネット」設立記者会見が行なわれ、新聞社やテレビ局など約30社の記者が集まりました。

ネットワーカーの発表

《金子君》:たくさんの人に『ユニセフ子どもネット』のことを知ってもらいたい。僕自身、子どもネットに入る前、“ユニセフ”のことは知ってたけど、他人まかせだった。でも、入ってからは自分がかえなきゃ、と考えるようになった。そう考える人が増えてほしいと思う。大人にはできない、子どもにしかできないボランティアをやりたい。例えば手紙やキャンプなど。
《福原さん》:子どもは大人みたいに、物やお金をあげることはできないけど、一緒に遊んだり、話をしたりすることはできる。子どもが仲良くなればそのうち国どうしも仲良くなれると思う。実際に貧しい国に行って、自分の目で見たことなら人にも教えられると思う。
《武田さん》:私たちの世界のことだから、困っている子どもたちを助けたい。それは、私たちが考えるべきこと。みんなで考える機会が少ないので、子どもが集まる学校などを発信源にしたらいいと思う。例えば教科書の裏にユニセフのホームページのアドレスをのせたり、人権週間などで、世界について話をしたり。
子どもネットのテーマソングを作ってみんなで歌って広めるのもいいと思う。
《岩井君》:『ユニセフ子どもネット』のネットというのは、インターネットという意味だけでなく、子どもどうしの『つながり』ということだと思う。だから、手紙やFAXでもいい。
これから、この組織を子ども中心で動かしていきたい。

キャロル・ベラミー
ユニセフ事務局長
子どもたちが意見を言って、それをちゃんと大人が聞くことが重要ですね。子どもたちが社会参加することはとても大切なことだけど、悪い例もあります。例えば、子どもの兵士・労働者・セックスワーカーなどです。
21世紀は、子どもと大人が協力して、社会を創っていけるといいと思います。

アグネス・チャン
日本ユニセフ協会大使
大人が一番世の中を知っているというのは間違いです。子どもたちもちゃんと世の中を見ているのです。
日本は、「子どもの権利条約」が定める4つの権利のうち、「参加する権利」があまり実行されていません。でも、これまでいろんな子どもたちとかかわってきた経験から、子どもたちは、自分のことを納得して、自分のことを誇りに思った時や自分が参加して、動いて、誰かが少しでも幸せになったとき、大きく変わると私は信じています。
大人はよく、「子どもを信じてる」と言うけれど、いざ、というとき、信じていませんよね。だけど、子どもたちを信じてみましょう!

アグネスさんに突撃インタビュー

Q.とてもお忙しいアグネスさんですが、どうやってお子さんとコミュニケーションをとっているのですか?
A.も〜たいへんです。いっぱいいっぱいですよ!今日も朝早く起きて、3人をばらばらに起こしてきました。ご飯も作ってきましたし。
私よく子どもに悩みを相談するんですね。そうすると、案外いい答えが返ってくるんですよね。子どもだから、といって、何もわかっていないわけではないんです。
Q.アグネスさんも、子どもたちにお弁当を作ったりするのですか?
A.しますよ。
Q.3人のお子さんも「ユニセフ子どもネット」に入ったのですか?
A.はい、入りました!もしかしたら、どこかでみなさんにお会いするかもしれないですね。

発表者はこうして選ばれた!

発表者&司会者のオーディション風景
子どもネットワーカーのみなさんの中にも、発表した4人が「子どもネットのリーダーなの?」と思っている人もいるのではないでしょうか?
去る2月18日、1月末くらいまでに「子どもネット」に申し込み、記者会見に参加できるネットワーカー約30名がユニセフハウスに集まり、記者会見の役割分担を決めました。その日に、発表者、司会者、レポーターなどを決めたんです。そして、やりたい人の多かった発表者と司会者については、自分の考えなどをみんなの前でスピーチする「オーディション」をしました。そして、その日参加したネットワーカーが投票をして、決まった人たちなのでした.
速報
3月28日(水)に、神奈川大学(神奈川県横浜市)で、「第2回子どもの商業的性的搾取に反対する世界会議」に向けた「ユニセフ子ども&若者セミナー in YOKOHAMA」が行なわれた。
春休みということもあり、約200人の子どもたちが集まった。子どもネットからも、約40名のネットワーカーが参加した。

レポーター編集後記

─意見をまとめるのはたいへんだったけど、楽しくやれて良かったです。これから子どもネットがどうなっていくのか全く予想できません。それだけ、子どもって良くも悪くもびっくりするようなことをするから。すごく期待してるし、行く末が楽しみです。(加藤美樹・高3)
─できるだけ、記者会見に参加できなかった人たちにもわかるように書いたつもりです。どうでしたか?3人集まってやったのは1日だけなんだよ。感想があったら、聞かせてください
(横田さやか・高2)
─春休みはいろいろと忙しくてたいへんだったけど、時間を作って作りました。がんばったョ。
(渡辺知美・高2)
2001年4月5日発行
ユニセフ子どもネット事務局