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平成19年度秋季ユニセフ・キャラバン・キャンペーンの報告

1979年の国際児童年よりスタートし、全国を4年間で一巡している『ユニセフ・キャラバン・キャンペーン』。2007年の秋は、下記の日程で中部地方6県を訪問しました。

  • 10月9日〜10日:長野県
  • 10月11日〜12日:山梨県
  • 10月16日〜17日:福井県
  • 10月18日〜19日:石川県
  • 10月23日〜24日:富山県
  • 10月25日〜26日:新潟県

『ユニセフ・キャラバン・キャンペーン』では、各県とも一日目には知事・教育長への表敬訪問及び教職員・指導主事対象の研修会、二日目には学校でのユニセフ学習会を実施しました。知事・教育長への表敬訪問では、知事・教育長とのメッセージ交換を行い、県内でのユニセフへの支援に感謝を表すとともに、引き続き一層のご理解とご協力をお願いしました。

県内の教職員、指導主事の方々を対象とした「ユニセフ研修会」では、ユニセフの活動や特長についての説明に加え、ユニセフが推進している地球市民としての自覚などを養うことを目的とした「開発のための教育」の手法を用いて、参加者全員が参加する「子どもの権利条約」についてのアクティビティ(ワークショップ)を行いました。

研修会の参加者からは、「子どもの権利条約を見たことはあったが、これだけじっくりと見たことはなかったのでとても参考になった。話し合うことによって、子どもを守ることについてより深く考えることができた」、「ふだんの生活の中ではなかなか意識することがない世界の中の自分を、研修会で意識することができた。苦しい思いをしている世界の人々の存在を、子どもたちにもぜひ知ってほしい」、「ビデオも含め、様々な教材があることを改めて知った。活用していきたい」など、さまざまな感想が寄せられました。

学校のプログラムでは、まず、ビデオ「ユニセフと地球のともだち」を上映。世界の子どもたちの現状と子どもたちを守るためのユニセフの活動についてお話しした後、児童・生徒の皆さんによる体験学習を行いました。体験学習では、ネパールで毎日の水くみに実際に使われている水がめを運んだり、マラリアの原因となるハマダラ蚊から子どもや家族を守るための蚊帳を紹介。これらのプログラムを通して、世界の子どもたちの現状についての理解を深め、途上国で生きる子どもたちのために、自分にできることを考えていただきました。

子どもたちからは、「私たちのような豊かな生活を送っているのは子ども全体のうちほんの少しで、あとは途上国で苦しい生活をしているということがわかりました。しかし、決して弱音を吐かず夢をあきらめない姿を見て、何かできることはないかな、と考えるようになりました」、「3秒に一人のはやさで子どもが死ぬということが一番心に残りました。私はいま生きていることが当たり前ではないことがわかりました」などの感想が寄せられました。

今回のキャラバンでも、ユニセフを応援してくださるたくさんの方々と出会い、有意義なキャンペーンを終えることができました。ユニセフ・キャラバン・キャンペーンを受け入れていただきました各県教育委員会および訪問校の皆さま、関係の方々に心よりお礼申しあげます。

写真:©日本ユニセフ協会 学校事業部

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財団法人 日本ユニセフ協会