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平成20年度秋季ユニセフ・キャラバン・キャンペーンの報告

1979年の国際児童年よりスタートし、全国を4年間で一巡している『ユニセフ・キャラバン・キャンペーン』。今年度の秋は、下記の日程で中国・九州地方6県を訪問しました。

  • 10月7日〜8日:鳥取県
  • 10月9日〜10日:島根県
  • 10月14日〜15日:山口県
  • 10月16日〜17日:福岡県
  • 10月21日〜22日:佐賀県
  • 10月23日〜24日:長崎県

『ユニセフ・キャラバン・キャンペーン』では、各県とも一日目には知事・教育長への表敬訪問及び教職員・指導主事対象の研修会、二日目には学校でのユニセフ学習会を実施しました。知事・教育長への表敬訪問では、知事・教育長とのメッセージ交換を行い、県内でのユニセフへの支援に感謝を表すとともに、引き続きのご理解とご協力をお願いしました。

県内の教職員、指導主事の方々を対象とした「ユニセフ研修会」では、ユニセフの活動や特長についての説明に加え、ユニセフが推進している地球市民としての自覚などを養うことを目的とした「開発のための教育」の手法を用いて、全員が参加する「子どもの権利条約」についてのアクティビティ(ワークショップ)を行いました。

研修会の参加者からは、「地球上におこっている生々しい現実を知りました。私達にできることを一つ一つ実行していきたいと思いました。」「水の大切さを再認識した。自分が子供達の健全な育成のためにできることはなんだろうと改めて考えさせられた。」「日本のめぐまれた環境の中、さまざまな問題が起こっているが、命さえきちんと守られていない子供たちのことをもっと日本の子供たちに伝えていきたい。」など、さまざまな感想が寄せられました。

学校のプログラムでは、まず、ビデオ「ユニセフと地球のともだち」を上映。世界の子どもたちの現状とユニセフの活動についてお話をした後、児童・生徒の皆さんに体験学習をしていただきました。体験学習では、ネパールで毎日の水くみに実際に使われている水がめを運んだり、マラリアの原因となるハマダラ蚊から子どもや家族を守るための蚊帳の中に入ったりしました。これらのプログラムを通して、世界の子どもたちの現状についての理解を深め、途上国で生きる子どもたちのために、自分にできることを考えていただきました。

子どもたちからは、「世界には、わたしたちがあたりまえのようにやっていることができない子どもたちもいるということを知りました。でも、ふだんわたしがジュースやおかしを買う百円で、世界のいろいろな人たちを助けられるんだと知りました。これからもぼきんに協力して、一人でも助けたいと思います。」「自分が今普通に過ごせていることを幸せに思い、世界のまずしい人達のためにもたくさんの事を頑張らないといけないなと思います。まずしい人達のためにたくさんのことを援助することはすばらしいことだと思います。私も人を助けられる仕事をしていきたいと思います。」「昔は日本も戦後にユニセフに助けてもらっていたという事を初めて知った。こんどはいまゆう福な国がユニセフに募金して世界で困ってる人達を助ける番だと思った。僕自身も自分のことだけじゃなく世界の人達のことも考えて生活したいと思った。」などの感想が寄せられました。

今回のキャラバンでも、ユニセフを応援してくださるたくさんの方々と出会い、有意義なキャンペーンを終えることができました。ユニセフ・キャラバン・キャンペーンを受け入れていただきました各県教育委員会および訪問校の皆さま、関係の方々に心よりお礼申しあげます。

写真:©日本ユニセフ協会 学校事業部

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財団法人 日本ユニセフ協会