NEWS

平成23年度秋季ユニセフ・キャラバン・キャンペーンの報告

1979年の国際児童年よりスタートし、全国を4年間で一巡している『ユニセフ・キャラバン・キャンペーン』。今年度の秋は、下記の日程で中部・北陸地方6県を訪問しました。

  • 10月4日〜5日:山梨県
  • 10月11日〜12日:長野県
  • 10月18日〜19日:福井県
  • 10月20日〜21日:石川県
  • 10月25日〜26日:富山県
  • 10月27日〜28日:新潟県

『ユニセフ・キャラバン・キャンペーン』では、基本的に一日目には知事・教育長への表敬訪問及び教職員・指導主事対象の研修会、二日目には学校でのユニセフ学習会を実施します。知事・教育長への表敬訪問では、知事・教育長とのメッセージ交換を行い、県内でのユニセフへの支援に感謝を表すとともに、引き続きのご理解とご協力をお願いしました。

県内の教職員、指導主事の方々を対象とした「ユニセフ研修会」では、ユニセフの活動や特長についての説明に加え、「子どもの権利条約」についてのアクティビティ(子どもに優しい“まち”をつくろう)を行いました。

研修会の参加者からは、「子どもの参画の権利という視点を学べた。一歩一歩、現実社会との妥協を重ねながら子どもたちの幸福のため、がんばられている姿、感動しました。」「同じ県内でも子どもたちの得ている恩恵に差があるのだと思うと、世界の格差はもっと大きなものなのだろうと感じます。本当の平等、本当の基本的人権とは何かと考えさせられました。」「世界の現状と2050年の世界について、さすがに危機感を持ちました。うすうす誰もが分かっていることだったとはいえ数値と映像はインパクト、説得力がちがいました。」など、さまざまな感想が寄せられました。

学校のプログラムでは、まず、ビデオ「ユニセフと地球のともだち」を上映。世界の子どもたちの現状とユニセフの活動についてお話をした後、児童・生徒の皆さんに体験学習をしてもらいました。体験学習では、ネパールで毎日の水くみに実際に使われている水がめを運んだり、マラリアの原因となるハマダラ蚊から子どもや家族を守るための蚊帳の中に入ったりしました。これらのプログラムを通して、世界の子どもたちの現状についての理解を深め、途上国で生きる子どもたちのために、自分にできることを考えてもらいました。

小学生たちからは、「ぼくもおとなになったらユニセフみたいにほかの国をすくってあげたいです。」「家庭を支えるため、とても大変な水くみをしたり、仕事をしている子ども達を知って、私達はとても幸せで学校に通えているということを知りました。これからは学校に通える幸せを感じ、今までより大切に学校生活を送りたいです」などの感想が寄せられました。

中学生、高校生たちからは、「自分の日常生活から、困っている人を助けること、素直にお礼が言えること、そんなちょっとした心をもつ人が増えれば、世界は平和になるんじゃないかなぁと思いました。この幸せをあたり前だとは思わず生きていきたいです。」「私達とはあまりにも違う生活をしていることは知っていたつもりだけど、具体的な人数や状況を聞くともっと大きな意識をもたなければと思いました。私達とは違いすぎる生活をしているので、気持ちを理解することはできないかもしれないけど、世界の子どもたちがどんな状況に置かれているのかは理解し、またその知識を役立てていきたいです。」などの感想が寄せられました。

今回のキャラバンでも、ユニセフを応援してくださるたくさんの方々と出会い、有意義なキャンペーンを終えることができました。ユニセフ・キャラバン・キャンペーンを受け入れていただきました各県教育委員会および訪問校の皆さま、関係の皆さまに心より御礼を申し上げます。

© 日本ユニセフ協会 学校事業部

いちらんにもどる

財団法人 日本ユニセフ協会