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平成28年度 ユニセフ・キャラバン・キャンペーンのご報告

1979年の国際児童年よりスタートし、全国を4年間で一巡している『ユニセフ・キャラバン・キャンペーン』。平成28年度は下記の日程で計10県を訪問しました。温かく迎えてくださった各道県のみなさま、学校のみなさま、本当にありがとうございました。

また、キャラバン隊が鳥取県キャラバンから戻ってすぐの10月21日、鳥取県内で大きな地震が発生しました。訪問した湯梨浜町立羽合小学校、鳥取県立倉吉西高等学校の児童・生徒のみなさまに怪我などはなかったと伺いましたが、被害の大きかった地域では、みなさま落ち着かない日々が続いておられるかと思います。被災地の一日も早い復興を願っております。

*** 平成28年度ユニセフ・キャラバン・キャンペーン日程***

<春>

  • 5月24日〜5月27日:北海道
  • 5月31日〜6月1日:岐阜県
  • 6月2日〜6月3日:愛知県
  • 6月7日〜6月8日:静岡県

<秋>

  • 10月11日〜10月12日:鳥取県
  • 10月13日〜10月14日:島根県
  • 10月18日〜10月19日:福岡県
  • 10月20日〜10月21日:山口県
  • 10月25日〜10月26日:長崎県
  • 10月27日〜10月28日:佐賀県

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「ユニセフ・キャラバン・キャンペーン」では、知事・教育長へのご挨拶、 教員・指導主事対象の研修会、そして学校でのユニセフ教室を実施しています。

知事・教育長への表敬訪問では、知事・教育長とのメッセージ交換を行い、県内でのユニセフへの支援に感謝を表すとともに、引き続きのご理解とご協力をお願いしました。

県内の教職員、指導主事の方々を対象とした「ユニセフ研修会」では、昨年国連で採択された2030年までの世界共通目標「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals/SDGs)」を身近に感じていただくためのワークショップを開きました。

以下、研修会に参加した先生方からの感想(一部)です。

  • (グループワークで)自分一人では浮かんでこない考えを聞くことができた。
  • 世界の子どもの現状、およびユニセフについて、今までなんとなく知っていたが、今回の研修会を通して身近になりました。
  • 先進国、途上国のどちらも幸せな社会にしていくこと、その様な子どもたちを育てていくことが大切だと思った。
  • ユニセフというと、遠い世界の援助という意識がありましたが、もっと子どもたちとつながっている、一緒に地球を考える存在なんだと価値感が変わりました。

学校でのユニセフ教室では、世界の子どもたちが置かれている現状やユニセフの活動について学んだり、家に水道のない地域で、毎日川から生活に必要な水を汲んでくることがどれだけ重労働かを体験する"水がめ運び体験"、マラリアを予防する蚊帳に入ってみる"蚊帳体験"などを行いました。これらのプログラムを通して、世界の子どもたちの現状についての理解を深め、途上国の子どもたちのために、自分にできることを考えてもらいました。

<小学生>

  • 学校に行くのが当たり前だと思っていましたが、世界には学校に通えない子ども達がたくさんいるとはじめてしってびっくりしました。
  • 水運びを経験し、重くて持てなかったです。しかしこの様な重い水がめを、私たちと同じ年の女の子が毎日持っていると思い、とてもすごいと思いました。
  • たったの一円で、ビタミンAのカプセルを一つ買えることに驚きました。1円をみんなで集めれば、世界の子供達が5歳になる前に死んでしまうことが亡くなるのではないかと思いました。
  • 私は日本に生まれて幸せだと思いました。ほかの国では紛争などで親がいなくなってしまって残された子ども達は働いて生活をしているからです。これからは募金をしたり、生活を助けてあげたいです。

<中学生・高校生>

  • 今、当たり前のように蛇口をひねれば水が出る。お腹が空けばご飯がある。病気になれば病院に行く、そう思っていましたが、それは当たり前ではなく、奇跡だと思いました。学校に行けば友達に会え、話せ、勉強もできる。私たちにとっては何気ない日常にしか過ぎないけれど、それはすごく幸せなことだと改めて感じました。私たちの一円は一円だけど、途上国の人にのっての一円は明日へつなぐ大切な一円だと思いました。
  • 世界には十分な暮らしができなくて困っている子供がたくさんいると聞いて、びっくりしました。今まで考えたことがなかったので、今回の授業でお話しを聞けてよかったです。そして困っている子供たちのことをほかの人にも知ってもらえるように、たくさんの人に広めていきたいです。さらに困っている人たちのことを考え、生活していきたいです。
  • もっと世界のことに関心をもって生活しなければいけないと感じました。さらにみんなが協力することが大切だと思いました。

今回のキャラバンでも、ユニセフを応援してくださるたくさんの方々と出会い、有意義なキャンペーンを終えることができました。ユニセフ・キャラバン・キャンペーンを受け入れていただきました各道県教育委員会および訪問校の皆さま、関係の皆さまに心より御礼を申し上げます。

写真:© 日本ユニセフ協会 学校事業部

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公益財団法人 日本ユニセフ協会