友達と楽しそうに遊ぶガーナの子どもたち
- 面積 : 238,537平方キロメートル(日本の約3分の2)
- 首都 : アクラ
- 人口 : 2,883万人
- 5歳未満児死亡率 : 59/1000出生あたり(2016)
- 中・重度の発育阻害の子どもの割合 : 19%
- 児童婚の割合 : 21%
- 小学校に通う子どもの割合 : 70%(男子)、70%(女子)
- 中学校に通う子どもの割合 : 33%(男子)、35%(女子)
1957年にサブ・サハラアフリカで初めて独立した国であるガーナは、1990年以降、政治情勢も安定して経済成長を続け、2010年には世界銀行の区分では中所得国に分類されるまでになりました。しかし一方で、都市部と農村部における深刻な地域格差など、課題も多く残しています。
~モバイル・スクール・レポート・カード(mSRC)~
ユニセフガーナ事務所の教育部署は、2018年~2022年の5年計画において、「より多くの子どもたちが、質が高くインクルーシブな教育を受け、より高い学習成果を達成できるようにすること」を打ち出しました。そして、その目標達成のために一役担っているのがアプリやタブレット端末を使った学校の管理「モバイル・スクール・レポート・カード(mSRC)」です。
ガーナの学校では、生徒数や設備などの情報がきちんと把握されていない、子どもたちが学校に来ても先生が来ない、などの課題がありました。そこでユニセフは、各学校の校長先生たちにmSRC専用のアプリが入ったタブレットを配布し、学校の管理運営に役立ててもらうことにしました。
校長先生たちは、mSRCの使い方のレッスンを受け、児童・生徒の人数や、グラウンドやトイレがあるか、教材はそろっているかなど、様々な情報を入力します。児童・生徒の出欠や先生たちの出勤状況なども、毎日入力します。入力された内容は、学区や自治体、中央政府の役人に送られるため、役人たちは、どこの学校が設備が足りていないのかすぐに分かったり、先生たちもきちんと出勤するようになり、先生が来るので子どもたちも休まなくなるなど、学習パフォーマンスの向上に成果をあげています。