メニューをスキップ
財団法人日本ユニセフ協会

ライブラリー プレスリリース

栄養不良は子どもの死亡主要因のひとつ
世界食料デーに際して

【2007年10月16日 ニューヨーク発】

「世界人権宣言」において、すべての人は食料を得る権利があると宣言されてからおよそ60年。ユニセフは2007年世界食料デーに際し、「いまだ子どもの死亡のほぼ半数が栄養不良に起因しているという事実は受け入れがたい」と述べた。

世界食料デーは、世界の飢餓と栄養不良の問題に焦点を当てている。今年のテーマは「食料を得る権利」。ユニセフの支援は栄養不良の問題に対して「予防」と「治療」という二方向からのアプローチをとっている。

「簡単ないくつかの方法で栄養不良を解決し、何百万人という子どもたちの生活を変えることができます」と、ユニセフ事務局長アン・ベネマン氏は述べている。「出産後早い時期に授乳することと、6ヶ月間母乳だけで育てることで、毎年5歳未満児100万人あまりの死亡を防ぐことができます。」

生後6ヵ月たって栄養豊富な食品や強化補助食品をとり入れることで、5歳未満児死亡率をさらに6%を下げることができる。

これらの方法の効果は、家庭レベルでの育児習慣、手洗いと衛生、保健サービスの利用などの改善によって、さらに強化される。

地域社会や家庭で栄養を強化した革新的な治療用インスタント食品(RUTFs)を利用すれば、子どもの栄養不良の有効な治療手段となり、5歳未満児死亡率の減少に役立つ。

子どもの重篤な急性栄養不良は、合併症さえなければ、その約4分の3は、プランピー・ナッツ(登録商標)と呼ばれるピーナッツをもとにしたペーストなどのRUTFsを使うことで家庭でも治療できる。

ベネマン氏は次のように述べている。「母子が健全な栄養状態にあることは、健康や学習、そして幸福の中心となるものです。栄養は、国家のしっかりした保健制度に裏付けられ、地域社会に根ざした保健サービスの不可欠な部分となるべきです。」

トップページへコーナートップへ戻る先頭に戻る