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財団法人日本ユニセフ協会

ライブラリー プレスリリース

中央ソマリア:洪水による下痢症の蔓延に国連が支援活動

【2007年2月13日 ナイロビ/ケニア発】

中・南部ソマリアの政情不安にもかかわらず、国連は、この域内で最近発生した洪水によって急性下痢症に苦しむ人々のニーズに対応する活動を継続している。

洪水による水は引いてきているが、よどんだ汚水は病気の原因となる菌や生物の温床となり、下痢やマラリアなどを発症する危険が高まっている。

「中・南部ソマリアの現状がどうであれ、ユニセフとWHO(世界保健機関)は子どもとその家族の生活を改善するための物資とサービスを提供し、現場での活動を継続する」と、ユニセフ事務所代表クリスチャン・バルスレフ‐オルセン氏は述べた。「今回、われわれは各関係機関やコミュニティと協力し、すべての水源の水質検査と清浄を行い、下痢などの症状を訴える人々に必要な治療を行っている」

今年に入り、下痢性疾患に対応するための支援として、ユニセフとWHOは中部ソマリアで活動するイタリアのNGO団体InterSoSの病院に医療機器と水タンク2基を提供した。そのなかには下痢性疾患に対応するための総合キット(重症の下痢患者100人と中軽度の患者400人分)と静脈注射が含まれている。また、ソマリア赤新月社(SRCS)と国際医療団体(IMC)にも医療機器を提供した。

一方、ユニセフは、ソマリア赤新月社と国境なき医師団スペイン支部による水質検査と浄水を実施と、清潔・衛生についての意識啓発活動に支援を行っている。またヒラン給水社による水の塩素消毒や、ジョワルの給水システムを管理するファルジャノ給水社による水タンクの清掃も支援している。

先週、ユニセフは5,000本以上の棒状石鹸、5万袋の経口補水塩、200セットの点滴補水キットを中・南部ソマリアに空輸した。また、1カ月間毎日10リットルの清潔な水を47,000世帯に提供することができる数量の浄水タブレットもいっしょに運び込まれた。

急性の水溶性下痢の治療のためジョウハールのInterSoS病院に入院した患者は、これまでに444人である。WHOの最新の調査によると、このうち235人が5歳未満の子どもである。報告された死亡者42人のうち、16人がベレドウェーネ、5人がブーロバーデ、14 人がジャララクシ、7人がジョワルの地域病院での死亡である。WHOとユニセフの専門家で構成された共同チームは、ヒランおよびシャベレ地域での対策を支援・調整している。

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