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財団法人日本ユニセフ協会

ライブラリー プレスリリース

バングラデシュ、再び洪水のおそれ

2007914日 バングラデシュ発】

バングラデシュでは、主な河川が増水し、危険水位に近づいたり超えたりしたため、新たな洪水被害を警戒していると政府の洪水予測センターが発表した。

インド北東部およびバングラデシュの河川が危険水位にまで増水し、田舎の広大な草地が水没したため、100万人以上の人々が避難したり立ち往生したりしている。インドのアッサム州では、ブラマプトラ川とその支流がモンスーンの雨によって増水し、土手が決壊したため、軍隊が出動して約80万人を救出した。

バングラデシュの下流域にいる30万人は、避難を余儀なくされたり、孤立状態にあるが、多くの人々にとって、このような状態はこの数ヶ月で2度目になる。政府広報によると、チベットからインドを経てバングラデシュそしてベンガル湾へと流れるブラマプトラ川は、17ヶ所で危険水位を超えている。

今回の洪水はきわめて深刻なものとなり、被害地域に住む人々をさらに困難な状況に追い込むだろうと予測されている。多くの堤防が再建され、苗木が植えられたが、2度目の洪水が起これば、再建されたばかりの土手が押し流され、食料不足が発生する可能性もある。

政府の発表では、溺れたり蛇にかまれるなどの原因で洪水発生以来、死者は800人以上にのぼっている。

新たな洪水によって、種まきが終わったばかりの水田や野菜畑など、氾濫区域にある100万ヘクタールの土地が大きな打撃を受ける恐れがある。もしもこれらの区域で水が長期に留まることになれば、作物は完全に損なわれ、すぐにも食料危機につながる可能性がある。

ユニセフは緊急救援活動の一環として、基本的な救命用医薬品、高たんぱくビスケット(BP5)、点滴用生理食塩水、1万世帯分の家庭用キットと避難用備品を提供している。

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