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財団法人日本ユニセフ協会

ライブラリー プレスリリース

家庭用緊急キット、コンゴ民主共和国東部へ空輸
ユニセフはパートナー機関と共に難民10万人を支援

【2007年9月26日 キンシャサ発】

ユニセフ・コンゴ民主共和国事務所は、26日、北キブ州の州都ゴマで約290トンの家庭用緊急キットを初めて配布した。これらのキット(総額170万米ドル以上相当)は、アメリカ国際開発庁(USAID)の国外災害支援局からユニセフに提供されたもので、ドバイやニューデリー、ピサで備蓄されていた物資が空輸された。その中には、BP5という高たんぱくビスケット約10万人分、毛布、調理道具、その他の基本的な日用品などの緊急避難用品が含まれている。

北キブ州で最近起こった政府軍と反体制派勢力との衝突によって、15万人という大量の難民が発生した。過去数週間に、ユニセフとフランスの援助団体 Solidarities は、11万人の難民に対して、緊急用に備蓄されていた物資の中から基本的なサバイバルキットを提供した。ユニセフのゴマ現場担当チーフは、USAIDが提供した物資について言及し、「この支援は、北キブ州で最近難民となった多くの子どもとその家族の基本的な生活ニーズを満たすためのユニセフの活動を継続するために不可欠なものだ」と述べた。

また、「ユニセフはこれらのUSAID物資によって、コンゴ民主共和国で支援を必要としている人々への救援活動を継続できるだろう」と、USAID国外災害支援局コンゴ代表のジェイ・ナッシュ氏は述べている。

昨年末以降、30万人以上の人々が故郷を離れており、北キブ州だけで国内難民の累計は70万人にのぼっている。ユニセフの懸念は、州内の不安定な情勢の主な犠牲者は子どもたちであり、子どもがもっとも弱い立場に置かれているということにある。ユニセフはすべての関係者に対して、子どもの権利の保護の必要性とともに、北キブ州の難民すべてを支援できるよう人道支援の実施者が現地に入れるようにしてほしいと呼びかけている。

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