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財団法人日本ユニセフ協会

ライブラリー プレスリリース

2009年中央アメリカ・カリブ海競技大会で子どもへの暴力にスポットライト

【2008年1月11日 トリニダードトバゴ、ポート・オブ・スペイン発】

2009年7月13日〜19日に開催予定の2009年中央アメリカ・カリブ海競技大会。ユニセフは、カリブ海全域における子どもへの暴力の影響にスポットライトを当てるため、2009年カリブ海諸国中央アメリカ・カリブ海競技大会組織委員会(LOC)との協力を行なっている。

LOCと国内オリンピック委員会カリブ海連合(CANOC)は、カリブ海地域にあるユニセフ事務所と協力し、子どもに対する暴力への認識を高め、その廃止を訴える予定である。2009年中央アメリカ・カリブ海競技大会の競技種目は、水泳、水球、陸上競技、ボクシング、ネットボール、バレーボールなどである。

ジョージ・マクスウェル・リチャード、トリニダードトバゴ大統領は、「CANOCは、我々に新たな入り口をもたらした」と述べた。中央アメリカ・カリブ海競技大会開催にあたり、一般の人々がカリブ海地域の歴史を形成すること、カリブ海地域においてスポーツやそれが持つ長所を伸ばすために一致団結することの重要性を強調した。

この競技大会にむけたユニセフ、LOC、CANOCの協力により、戦略的なプログラムが作成され、困難な立場に置かれている子どもや、地域社会で危険にさらされている子どもを含む全ての子どもたちの生活を改善する意識が高まり、“子どもにやさしい”環境が推進される見込みである。

これにより一般の人々、とくに10〜24歳の若者が虐待による影響をよりいっそう認識し、虐待から自分をどう守るのかについての知識を増やすことが期待されている。

2009年競技大会会長フェリペ・ノゲラ氏は、この協力を支援すると表明し、次のように語った。「子どもの権利を守ることに長い歴史を持つユニセフと協力することは、我々の大きな喜びである。2009年中央アメリカ・カリブ海競技大会はスポーツマンシップやチーム・スピリット、フェアプレイを目指し、健康的なライフスタイルの推進とともに、ユニセフのように子どもの権利や問題を最優先課題と位置づける。我々は、この競技大会の推進によってカリブ海地域のすべての人々、とくに若者たちの間に、環境への配慮や自尊心、協力、尊厳などの意識が促進されることを願っている。」

カリブ海地域の暴力は、家庭や地域社会、さまざまな公共機関で子どもや若者の生活に悪影響を及ぼしてきた。

国連事務総長が発表した「子どもに対する暴力調査報告書」(2006年)によると、暴力が長期・短期に影響を及ぼすことを示唆している。若者の暴力はその被害者だけでなく、しばしば家族や友人、地域社会をも巻き込んで死者や負傷者を出している。また心理的な悪影響を及ぼし、生活の質の悪化、生産性の低下、そして概して社会の崩壊にもつながっているものと見られている。

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