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財団法人日本ユニセフ協会

ライブラリー プレスリリース

モルドバでおたふく風邪が流行
若者を対象に60万人分のワクチンを支援

【2008年2月5日 キシニョフ発】

ユニセフとWHOは、モルドバの数十万人の若者を対象にしたおたふく風邪ワクチンを購入するため、190万米ドルの支援を要請した。

1989〜1994年に生まれたすべての子ども40万人、とくに大学に通う年齢の若者が感染の危機にある。すでに国内の子どもと若者4,500人がおたふく風邪に感染している。

ユニセフ・モルドバ事務所のスヴェトラナ・ステファネットプログラム担当官は次のように述べている。「流行が抑制できる今こそ、対策を講じなければならない。週を追うごとに感染者は倍増する。」

また、保健省のイオン・アバビィ氏はこう述べた。「今年の予防接種プログラムに750万レイ(約7300万円)を割り当てたことを考慮すると、今回の対策費は巨額である。また、おたふく風邪ワクチンを入手することもきわめて難しい。我々は海外からワクチンを取り寄せる努力をしており、これまでにようやく15万ドースを入手することができた。」

首都キシニョフは最も大きな影響を受けており、感染は他の地域へも急速に拡大している。

新たに感染した人の80%は、15〜24歳の若者である。最も感染しやすいのはおたふく風邪ワクチンの全コースを終了していない人たちだとされている。

おたふく風邪は合併症が重いことで知られており、最悪の場合は男性不妊症を引き起こす。これまでに感染した患者の65%は男性である。

感染を食い止めるため、感染者の半数は病院に収容されている。病院では予備のベッドが使われているが、ベッド数が需要に追いついていない状況である。

WHOとモルドバの専門家によると、おたふく風邪の感染を阻止する唯一の方法は感染のリスクがある国民(そのほとんどは子ども)に再度ワクチン接種を行なうことである。予防接種を実施するために、モルドバ保健省は60万ドースのワクチンと注射器、安全処理箱を必要としている。

ユニセフはこれらのワクチンおよび関連器具を購入する資金を提供するため、追加的な支援として190万米ドルを要請した。

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