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公益財団法人日本ユニセフ協会

南スーダン:
今後1年で40万人の子どもが再び学校に
「再び学ぼう」キャンペーン

【2015年2月19日 ジュバ(南スーダン)/ナイロビ(ケニア)/ニューヨーク発】

「再び学ぼう」キャンペーン(南スーダン)
© UNICEF/NYHQ2015-0233/Campeanu
ユニセフの支援のもと、南スーダン大統領や教育科学技術省が「再び学ぼう」キャンペーンを立ち上げた。

ユニセフの支援のもと、南スーダン大統領と教育科学技術省よって「再び学ぼう(Back to Learning)」キャンペーンが立ち上げられました。このキャンペーンにより、南スーダンで勃発した紛争によって教育を中断されていた約40万人の子どもたちが、今後1年間で学校に戻り、再び勉強を開始することができる見込みです。

このキャンペーンを通じ、現在もなお紛争の影響を受け続けている地域を含む全10州で、学校に通えていない子どもたちに支援を行います。

「再び学ぼう」キャンペーン

国内避難民キャンプに身を寄せていたり、あるいは、紛争で荒廃したコミュニティで暮らしていて、教育を受けることができない子どもたちのために、ユニセフとパートナー団体は、3歳から18歳の子どもたちのための総合的な支援を実施します。これには就学前教育や基礎教育、青少年向けの補習プログラム、教室での心のケアが含まれます。

ユニセフ・南スーダン事務所代表のジョナサン・ヴェイチは、「紛争状態の地域にある1,200校の学校の約70%は閉校しており、終わりが見えない紛争によって、子ども世代が取り残されるという懸念が高まっています。質の高い教育は、国が経済的、社会的、文化的に発展するために最も重要な要素であり、また教育は子どもたちの大切な人権でもあるのです」と述べています。

「再び学ぼう」キャンペーンを通して、子どもたちが再び学校に通うための支援を実施。
© UNICEF South Sudan/2015/Campeanu
「再び学ぼう」キャンペーンを通して、子どもたちが再び学校に通うための支援を実施。

子どもたちへ希望や可能性を

紛争による混乱で、以前から脆弱であった教育システムが更に悪化しています。

ユニセフは4,200万米ドルを支援するこのキャンペーンの一環として、20の現地または国際NGO団体と協力し、紛争地域の学校や学習スペースで学ぶ20万人の子どもたちへの支援を目指します。加えて、20万人の子どもたちが非紛争地域にある学校1,000校に入学するための支援も行います。また、教師や子どもの早期ケアと教育を行うスタッフ4,000人とPTAメンバー1,500人に向けた研修も実施されます。

「ユニセフは物資や学習に関する支援に力をいれてきました。しかし現在、支援対象となっている学校に基本的な教育キットを提供するため、1,200万米ドルの資金が緊急に必要とされています。この支援は、必要となる資金とは比べ物にならないほど大きな希望や可能性をもたらすことができるのです」(ヴェイチ代表)

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