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公益財団法人日本ユニセフ協会

ナイジェリア
最後の野生株ポリオ確認から1年
根絶に向けて大きな一歩

【2015年7月24日 ナイジェリア発】

主に5歳未満の幼い子どもが感染し、手や足にまひがあらわれ、重症の場合は死亡してしまうこともある恐ろしい病気、ポリオ。1988年、野性株のポリオウイルスが常在する国は125カ国以上に及び、患者数は年間で約35万人にも上っていました。しかし、予防接種の強化などにより、2014年時点で、常在国はアフガニスタン、ナイジェリア、パキスタンの3カ国のみとなっています。この3カ国では、ポリオ根絶に向けての取り組みが進められています。

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根絶に向けて

ポリオワクチンの投与を受ける女の子。
© UNICEF Video
ポリオワクチンの投与を受ける女の子。

2015年7月24日、ナイジェリアで野生株ポリオウイルスが最後に報告されてから1年が経ちました。「世界ポリオ根絶のためのイニシアティブ」(GPEI:Global Polio Eradication Initiative)は、ポリオの根絶に向けたこの大きな前進を支え続けてきたナイジェリア政府やパートナー団体、コミュニティ、宗教リーダー、保健員たちの献身的な活動を称え、感謝の意を示しています。

「ポリオ根絶」認定のためには、3年の間、野生株ポリオウイルスが確認されない状態が必要です。したがって、野生株ポリオウイルスの報告がない状態を後2年保たなければなりません。そのためには、ポリオウイルス監視の質の高め、特に辿り着くことが困難な地域や不安定な情勢下の地域における予防接種の実施、定期予防接種の改善など対する支援が、引き続き必要とされています。

前進を支えてきた人々

ナイジェリアにおけるポリオ根絶へ向かう前進は、多くの人々の力が結集した成果です。何万人もの保健員が、すべての子どもたちに予防接種を行うため、困難な状況下も献身的に活動を続けてきました。また、宗教的、伝統的、コミュニティのリーダーたちの協力の下、あらゆるレベルでの強力な政治的コミットメントや社会的アプローチも、この大きな前進を大きく後押ししました。ワクチンを届けるために築き上げられた、保健分野の重要な支援を実施するための長期的に利用可能なインフラは、今後も整備を継続していく必要があります。

教訓を他の国でも

緊急オペレーションセンターの開設や、予防接種活動を実施するにあたってコミュニティとの信頼関係を構築し、参加を促進する支えとなった、地域に根付いた社会啓発活動の重要性など、ナイジェリアの支援活動で培われた教訓は、ポリオ常在国のパキスタンの支援プログラムを展開する上で役立つでしょう。

ナイジェリアも、他の国の成功事例を参考に支援活動を実施してきました。2012年には、インドで成果を上げた戸別訪問をベースにした活動を実施。この活動は、すべての家に戸別訪問を実施できるように活動エリアの決定を行うため、現地のリーダーたちやプログラム責任者たちがすべての地域を歩いて訪問することが必要とされます。

ナイジェリアでのポリオの根絶は、ナイジェリアの、そしてあらゆる場所の子どもたちの勝利であり、ポリオのない世界に向けて、大きく近づくことを意味するのです。残っているすべての感染地域でポリオが根絶されるまで、あらゆる国が高い予防接種率を維持し、ポリオの再発を最小限にするための強力な疾病監視体制を築くことが必要です。

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