【2016年12月9日 ニューヨーク発】
本日、ユニセフ(国連児童基金)は、紛争や災害の影響を受ける地域に暮らすと推定される子どもの数は5億3,500万人で、その多くは医療や質の高い教育、適切な栄養や保護を受けられずにいると発表しました。
そうした紛争や災害などの緊急事態下にある子どもの約4人に3人にあたる、3億9,300万人はサハラ以南のアフリカに暮らし、次いで中東・北アフリカの子どもが12%を占めます。
ユニセフは、紛争や危機、貧困や不平等、差別などによりその命や将来がおびやかされている子どもたちに、命を守る緊急救援、長期的な支援、そして希望を届けるべく、世界の最も厳しい地域で絶え間なく続けてきた活動が、12月11日に70周年を迎えるにあたり、この新しい数値を発表しました。
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「ユニセフは、紛争や迫害により命や将来が脅かされている子どもたちに支援と希望を届けるために創設されました。現在もなお、5億人という甚大な数の子ども一人ひとりの人生が危険に晒されていることは、私たちの使命が日々ますます緊迫してきていることを示しています」とユニセフ事務局長アンソニー・レークは述べました。
紛争や自然災害、気候変動の影響を受けて、子どもたちは家を離れることを余儀なくされ、紛争地域の前線に取り残され、病気や暴力、搾取の危険に晒されています。
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いま、もっとも弱い立場にある子どもたちが直面している緊急事態は、この数十年に遂げた目覚ましい進歩を台無しにしかねません。1990年以降、5歳の誕生日を迎えずに亡くなる子どもの数は半減し、数億人の子どもが貧困から抜け出すことが出来ました。初等教育学齢期で学校に通えていない子どもの数は、1990年から2014年の間に40%以上減少しました。
こうした顕著な進歩があったにもかかわらず、いまだに非常に多くの子どもたちが、ジェンダー、人種、宗教、民族や障がいによって、また貧しさや遠く離れた地域に住んでいること、もしくは単に子どもであることを理由に排除され取り残されています。
「暮らす場所が、紛争下の国であっても、平和な国であっても、子どもたちの成長は個人の将来のためだけではなく、彼らの住む社会の将来にとっても極めて重要なのです」(レーク事務局長)
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1940年代、ユニセフは、第二次世界大戦後のヨーロッパや日本において、主にミルクを使った緊急栄養支援を開始し、ました。2015年、ユニセフはパートナー団体と共に、世界の290万人の重度の急性栄養不良の子どもたちを治療しました。
1950年代、ユニセフは結核やイチゴ腫を対象とした初めての予防接種キャンペーンを開始しました。2015年、ユニセフは28億回分のワクチンを調達し、世界の5歳未満児の45%を致命的な疾患から守る支援をしました。
1998年には、ユニセフはマラリアの治療と研究を支援するために、マラリア根絶のためのパートナーシップ(Roll Back Malaria Partnership)の創設メンバーとなり、長期的に効果が持続する殺虫剤処理された蚊帳の提供などの予防的措置の拡大に努めてきました。2015年、ユニセフは30カ国の子どもたちと彼らの家族を守るために2,230万張の蚊帳を調達しました。
1961年、ユニセフは子どもの教育をプログラムの重点分野に含めました。2015年、ユニセフは3歳から18歳までの750万人の子どもたちに公式/非公式の基礎教育を受ける機会を提供しました。
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1989年、国連総会は、すべての子どもが出生登録され、法的な存在を確立し、彼らのあらゆる権利が保護されるべきことを明確にした「児童の権利に関する条約(こどもの権利条約)」を採択しました。2015年、ユニセフの支援により、世界54カ国に誕生した970万人が出生登録されました。
1953年、ユニセフは初めて、支援を必要とする子どもたちや家族に水や衛生環境を改善する支援を開始し、以降、多くのパートナーとともにこの分野での活動を拡大してきました。1990年から2015年の間に、26億人が安全な飲み水を、21億人が改善された衛生施設を利用できるようになりました。
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ユニセフは創設当初から今日まで、人道的緊急時下にある子どもたちへ、それがそもそも貧困などで苦しい状況にあった子どもたちの場合は特に、絶え間なく支援を行ってきました。2015年、ユニセフは、
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