ワンミニッツビデオ One Minute Video 〜世界へ届けよう1分間の映像メッセージ〜

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ニュース

2012年第1回One Minute Videoコンテストのご報告
第1回One Minute Videoコンテスト
最優秀賞、優秀賞、特別賞に輝いた皆さん

第1回One Minute Videoコンテストが8月3日(金)、ユニセフハウスで開催されました。 テレビやインターネット、携帯電話など情報があふれる現代社会では、子どもたちが情報の受け手としてだけでなく、情報の発信者として情報を適切に判断し、活用できる能力を身につけることが求められています。One Minute Videoは1分間の映像制作を通じて、自分たちのメッセージを世界へ向けて発信し、国籍を超えて興味や意見、夢や希望を分かち合う活動です。世界では、アフリカやアジア、中東をはじめ多くの国々で実施され、ユニセフはOne Minute Videoプロジェクトを支援してきました。このたび、日本でもOne Minute Videoの制作を通じて、子どもたちが自分たちの考えや思いを表現し、国際的視野を持つ地球市民に育ってくれることを願い、日本ユニセフ協会主催第1回One Minute Videoコンテストが開催されました。

一次審査のようす

今回のコンテストのテーマは{「地球市民になろう」〜見つめよう、自分のこと、地球のこと〜}です。7月中旬、ユニセフハウスで行われた一次審査では、コンテストの運営に大きく関わってくださった学生事務局の大学生のみなさんが応募総数365作品のすべてを視聴し、熱い議論を交わしました。そして、厳選なる審査の結果、365作品の中から30作品が入賞作品として一次審査を通過しました。8月3日(金)のコンテストでは入賞30作品の上映、ならびに最終審査・表彰式が行われました。当日は大勢の方々が来場し、One Minute Videoへの関心の高さが伺えました。

ミニ講習会

コンテストの開始前には、ミニ講習会が行われました。ミニ講習会では、経験豊富な学生たちによるOne Minute Videoの制作を体験するワークショップが行われ、参加者たちは映像制作の面白さに触れました。また、日本音楽著作権協会(JASRAC)の三木清氏から映像制作にあたって注意すべき音楽著作権のお話を、そして、目白大学の多田孝志教授から映像制作と多文化理解についてのお話をいただきました。

   
映像制作実践ワークショップ   日本音楽著作権協会(JASRAC)三木清氏の講義   目白大学 多田孝志教授による講義

One Minute Videoコンテスト最終審査

入賞30作品の上映会では、1作品につき2回ずつ上映が行われました。戦争、大震災、環境問題、食糧問題、子どもの人権、国際交流、コミュニケーションなど、多様な観点から「地球市民」としてのメッセージを投げかける映像作品の数々に皆、真剣な表情で見入っていました。1度目は解説なしで上映が行われ、2度目は制作者の作品にこめた思いが紹介され、上映されました。作品に登場した料理、折り紙やビー玉などの素材の紹介、作品を作ろうと思ったきっかけや撮影中の苦労などのエピソードも聞かれ、解説を聞いた後の2度目は、新しい視点で作品を楽しむことができ、会場からは感嘆の声があがっていました。

 
入賞作品の上映会のようす

全30作品の上映後に行われた最終審査では、予定時間を越えて活発な議論が行われ、最優秀1作品・優秀賞3作品に加え、審査員特別賞が選ばれることとなりました。


<最優秀賞>

「REVIVAL」
岩崎真実子

“絆”をテーマに、復興への思いを込めた作品。

 

<優秀賞>

「資源の精霊の手助けをしよう」
八千代市立新木戸小学校 ボランティア委員会

自分の行動を見直すことが地球を守ることにつながる、というメッセージを込め、小学生が自分たちだけで作り上げた作品。

 

<優秀賞>

「we are the ○○」
駒場 栞

街で出会った様々な国籍の人に、○○の中に自分が思う地球へのメッセージを書いてもらうという作品。

 

<優秀賞>

「HELP EACH OTHER」
中央大学 総合政策学部 松野ゼミ オムライス

先進国と途上国の間に存在する格差と、公平に分かち合うことの大切さをオムライスを使って表現した作品。

 

<審査員特別賞>

「私たちは・・・」
依田 真由美

アフリカの子どもを主人公に、地球環境を守りながら生きていくことの大切さを訴えた作品。

 

最優秀賞に輝いた岩崎さんは、「大きな震災があり、自分にできることは何かを考えた時、みんなで手を取り合うことの大切さを映像を使って表現できればと思いこの作品を作りました。皆さんに自分の作品を認めていただきとても嬉しく思っています。」と受賞の喜びを語りました。

 
入賞者全員で記念撮影   見事、最優秀賞に輝いた「Revival」の制作者、岩崎真実子さん
総評と謝辞を述べる審査委員長の五嶋正治氏

コンテストの最後には、審査委員長である東海大学の五嶋正治氏より、すべての作品に対する感謝の辞と、来年度、第2回の開催に向けての意気込みが語られました。
「このコンテストは本来ですと1年前に開催されるはずでしたが、東日本大震災があり、昨年の3月に1年間延期をしようという決断をしました。1年後には必ず開催しようと約束をし、やっと本日を迎えることができました。みなさんに作品を作っていただき、本日こんなにたくさんの方々に集まっていただいたことは大きな一歩だと思っています。作品を作ってくださった方々、お忙しいところお集まりいただいた審査員のみなさま、約1年間に渡って準備を頑張ってくれた学生事務局の学生、すべての方々に心より感謝申し上げます。本日の結果を明日からの力にして頑張っていきたいと思います。本日集まっていただいたみなさまも、一人から二人、二人から三人と仲間を増やして、来年またここに戻ってきてください。またお会いできることを楽しみにしています。」

最優秀賞、優秀賞、特別賞以外の入賞25作品についても、近日中にOne Minute Video特設サイトで公開いたします。来年も多くの方々にOne Minute Videoコンテストにご参加いただけることを期待しています。