子どもに関する統計を見ても、アフリカ、特にサハラ以南のアフリカは、いまだに世界でもっとも困難な地域です。近年、HIV/エイズの拡大などのために大きな変化に直面している国もあります。私たちのもとに届くアフリカの情報は限られており、断片的です。食糧危機や紛争などの情報が大きく報じられる一方、アフリカの直面する実際の課題はなかなか見えてきません。
ユニセフ展「今、アフリカで起きていること」では、今、アフリカ諸国で起こっていることや、アフリカの子どもたちが直面している課題、そしてユニセフと人びとの取り組みを、現地の写真およそ20点を交えて紹介します。HIV/エイズ、武力紛争などがもたらしている危機的な現実だけでなく、予防接種や教育の拡大、進む子ども参加など、明るい兆しが見える事例も紹介しています。
折しも2003年9月29日から10月1日まで、第3回アフリカ開発会議が開催され、アフリカ諸国の首脳や関係者が多数参加する重要な国際会議が開催されます。そうした今、アフリカでは本当は何が起こっているのか、そして国際社会や日本の私たちには何が求められているのか、本展示をきっかけに、一緒に考えてみませんか。
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