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ユニセフ協会からのお知らせ

アフガニスタン:ユニセフ、カブールの襲撃で命を落とした職員に哀悼の意を表明

【2009年12月7日 ニューヨーク発】

ユニセフ・アフガニスタン事務所で水供給プロジェクトに従事していたテショメ・マンデフロ・エグレテさん(56歳)は、10月28日にカブールで起きた国連職員宿泊用民家襲撃事件の犠牲者のひとりです。

数週間前から、ニューヨークの国連本部の国連旗は、半旗のままの状態です。平和の象徴であるオリーブの葉で囲まれた世界地図が描かれた国連旗は、冷たい秋風を受けてはためいています。国連旗は、10月28日、アフガニスタンの首都カブールの国連職員宿泊用の民家が襲撃され亡くなった5人の国連職員を弔い、低く掲げられているのです。

職員死亡の事実を残された御家族に知らせた後、ユニセフは、その一人が、今年9月からユニセフの現地事務所で勤務していたエチオピア人のエンジニア、テショメ・マンデフロ・エグレテさん(56歳)だったことを発表しました。

先週、エグレテさんの葬儀がエチオピアの首都アディスアベバで行われました。残された奥様と10代のご子息、親族の方々が、深い悲しみくれていました。

その悲しみと衝撃は、ユニセフをはじめとする国連機関、そして人道支援活動に関わる全ての人々の間にも広がっています。エグレテさんは、アフガニスタンの平和と人々のために力を尽し、命を落としたのです。

ユニセフは、エグレテさんはじめ、事件で命を落とされた全ての方々に哀悼の意を表します。

エグレテさんの遺産

エグレテさんの不屈の精神と知性、そして彼が持っていた洗練された技術は、人々の命を救い生活を改善するための素晴らしい「遺産」となって残されました。

エグレテさんは、もともと井戸などの掘削のプロとして生計を立てていました。1970年代後半に整備士として働き始め、30年以上技術を磨いてきました。エチオピアやイギリスで様々な研修を受け、エグレテさんは、エチオピア各地で、政府や民間機関が実施した複雑な水供給プロジェクトの現場で、掘削作業を指導し、現場の最高責任者や上級顧問などの要職を歴任してきました。

エグレテさんは、アフガニスタンのコミュニティで必要とされている井戸を掘るために必要な掘削装置の運用と整備指導の面で農村復興・開発省に技術支援をするため、同国に滞在していました。エグレテさんの仕事には、政治的側面は全くなく、単純に、アフガニスタンの人々に安全な水を供給するための仕事でした。彼の仕事によって、下痢性疾患や、水を媒介とする病気で命を落とす可能性のある5歳未満の数千人もの子どもたちの命が救われたのです。

この価値ある仕事が、残念ながら彼の最後の仕事となってしまいました。

人々の命を救う仕事

ユニセフのアン・ベネマン事務局長は、カブールの襲撃事件に対する激しい憤りと、犠牲者への深い悲しみを表明しました。

「ユニセフは、ご遺族とご友人に対し、深く哀悼の意を表明します。」ベネマン事務局長は、11月30日、DNA検査によってエグレデさんの死亡が確認された後、こう述べました。「エグレテさんは、他の人々の命を救う仕事をしている最中に、自らの尊い命を奪われたのです。」

こうした事件にもかかわらず、ユニセフは、パートナーと共に、アフガニスタンだけでなく世界の開発途上国で支援活動を続けています。

活動を続けることで、エグレテさんや、6ヵ月前にパキスタンで起きた爆破事件に巻き込まれて亡くなったユニセフのペルセベランダ教育担当官のような仲間たちの意思を受け継いでいけると考えています。今年に入ってエグレテさんやペルセベランダさんのように命を失った国連職員は、彼らを含め少なくとも26名にものぼっています。彼らの業績を無にしないためにも、私たちは前を見据えて活動を続けてゆきます。こうした事件に屈することなく、ニューヨークの国連本部の外ではためく国連旗が象徴する平和の理想を掲げ続けます。

今日、私たちは、テショメ・マンデフロ・エグレテさんを追悼し、我々の理想に邁進することを改めて誓います。

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