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財団法人日本ユニセフ協会
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FCバルセロナ・ユニセフ パートナーシップ

FCバルセロナ会長ら スワジランドを訪問

【2007年12月13日 スワジランド・ムカムベニ発】

ビニールの買い物袋で作ったサッカーボール。通常、プロのサッカーチームが使うものとはあまりにもかけ離れた「道具」ですが、FCバルセロナの視察メンバーは、そんなことは気にも留めず、エイズによって親を失った子どもたちと、サッカーの試合を楽しみました。

2006年、ユニセフを通じた世界の子どもたちへの支援の輪に加わったFCバルセロナ。ジョアン・ラポルタ会長とラファエル・ユステ副会長をはじめとする同クラブのメンバーが、今月はじめ、その最初の支援国となったスワジランドを訪問しました。

© UNICEF Swaziland/2007/ Phakathi
スワジランドのコンスタンス・シメラネ副首相に、ユニセフロゴ入りのチームユニフォームを贈呈するFCバルセロナ会長ジョアン・ラポルタ氏(写真左)とラファエル・ユステ副会長(同右)。

FCバルセロナは、1500万ユーロ(約2億5000万円)を、ユニセフがスワジランドで実施するエイズによって影響を受けた子どもたちの支援活動に提供。ラポルタ会長らは、今回の視察を通じ、FCバルセロナの支援が生みつつある具体的な成果を確認しました。

「スワジランドの子どもたちが、実際どのような状況に置かれていて、そしてどのような支援が必要なのか。まずはそれを学ぶためにスワジランドにやってきました。FCバルセロナのクラブとしての社会的責任を果たすため、そして世界中の子どもたちが置かれている状況を改善するために、ユニセフのパートナーになれたことを、クラブメンバー一同誇りに思っています。私たちは、今、まさにこの場所で、クラブとして最も重要な『試合』を戦っているのです−貧困と疾病を克服するための戦いなのです。みんなが力を合わせれば、この『試合』に勝利することができると信じています。」(ラポルタ会長)

© UNICEF Swaziland/2007/ Phakathi
FCバルセロナの支援で運営されている、エイズによって親を失った子どもたちのケアセンターを、スワジランドの伝統的な衣装を着て訪問したラポルタ会長。

成果

人口のHIV感染率が世界で最も高い国の一つ、スワジランド。この国の人々はまた、この数年続く旱魃と蔓延する貧困に苦しめられています。

「スワジランドの人々、特に女性や子どもたちは、非常に深刻な問題に直面しています。しかし、これらの問題は、必ずしも克服しえないものではありません。政府と市民がともに力を合わせ、そこにFCバルセロナのような方々からの力強い支援の後押しがあれば、スワジランドの子どもたちに希望とよりよい生活をもたらすことができるはずです」(ユニセフ・スワジランド事務所ジャマ・グレイド代表)

FCバルセロナの支援がスワジランドに届いてから、まだ1年に満たない現在までに、スワジランドでは、既に多くの「成果」が生まれています。

エイズによって親のみならず保護者となりうる「大人」を失ったりした子どもたちにデイ・ケアサービスを提供する施設(Neighbourhood Care Points)が23箇所オープンし、デイ・ケアを担当するスタッフ(ボランティア)900人が専門的な訓練を受けました。これによって、およそ35000人の子どもたちが新たに適切なケアを受けられるようになっています。また、医療や教育などの基本的な社会サービスを受けるために必要な出生登録が促進され、これまでに43500人以上の登録が完了しました。

小学校では、子どもたちが、遊びながら「命を守るために」「健康な身体をつくるために」必要な知識を学んでいます。「おもちゃの井戸(Play Pumps)」と呼ばれる井戸が設置されるなど、新たに小学生4000人が、学校で安全な水が飲めるようになりました。「おもちゃの井戸」は、その井戸を使って子どもたちが遊ぶことで、電気などを使わずに安全な水を汲み上げるもので、子どもたちが遊びを通じて「安全な水」の大切さを学ぶことができる画期的なツールです。

人々を動かす[・・・]手段としてのスポーツ

ラポルタ会長らFCバルセロナ視察団の一行は、デイ・ケアセンターの他、母子感染予防を促進するために、最近エイズ検査とカウンセリングサービスを拡大したシェウラ村の保健センターを訪問。視察の最後に、スポーツを通じてエイズ問題の啓蒙や男女差別問題の根絶のためのメッセージを広める活動を進めてきた小学校を訪問しました。

「スポーツは、人々を動かす−人々に何かを伝えたり教えたりするのに最適な手段の一つです。サッカーや様々なスポーツを通じて、困難に直面している子どもたちを支援し、生きるために必要な知識や技術を教え、そして子どもであることを楽しめる時間を提供できることを誇りに思っています。」(ラポルタ会長)

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