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© UNICEF/HQ02-0511/Ami Vitale
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海面上昇や氷冠の融解、数々の異常気象、干ばつと洪水。
環境に対して有害な影響をもたらす気候変動は、
開発途上国の人々の暮らしに大きな影響を及ぼしています。
気候変動による水不足も例外ではありません。
地球の気温が上昇することによって起こる干ばつや砂漠化に
よって人々は、飢餓に陥るだけでなく、
安全な飲み水や、トイレや衛生環境を維持するために使う生活用水すら、
少なくなってしまうからです。
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気候変動がもたらす“水”への影響
今でさえ、貧困にあえぐアフリカなどの国々がさらなる旱魃に見舞われると、
その影響は過酷かつ、広範囲なものとなります。
田畑はやせ、家畜は命尽き果て、子どもたちはがりがりに痩せこけて、
教室から姿がみえなくなります。
からからに乾燥してひび割れた地球には子どもを養い育てることはできません。
2020年までに、アフリカだけでも推定7500万人の人々が気候変動によって
深刻化した水不足に直面すると予測されています。21世紀末にかけて、
今日予測されている海面上昇のために、多くの人々が暮らす沿岸部の低地帯が影響を受けるだろと推測されています。このかけがえのない惑星、
地球を守るために、私たちはなんとかしなくてはなりません。
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世界の子どもたちの声
「私が暮らすコミュニティーでは干ばつの影響で作物が枯れてしまい、食料安全保障などどもにもありません。
人間も家畜も死に、土地は砂漠になってしまいました」
——カムドゥン・ヌアユ(11歳、カメルーン)
自分のことについていえば、私はラジオの司会をしています。私たちが放送する
ラジオ番組にはみな、環境問題や環境に良い生活習慣について取り上げる
特別な時間が設けられていて、一般の人々の意識を高めたり、
環境を汚染する様々な習慣がもたらす悪影響について知ってもらうことが
できるのです。
———アブドゥリエ(13歳、ガンビア)
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「私たちのコミュニティでは飲み水の不足に悩まされています。
安全な水が手に入るところは遠すぎて、たいてい遠くまで
歩かなければ、飲み水を汲める場所にはたどり着けません。世界の一部の
国々で行われているという使い終わった水のリサイクルがこの状況を
解決する道だと思います」
——ラシーダ(13歳、ナイジェリア)
環境はかけがえのないものです。母鳥が雛を守るように、私たちは環境を
守らなければなりません。森林破壊を防ぎ、大気汚染を予防する解決方法・
行動を見つけ出すとともに、人々、とくに明日の未来である若者の意識啓発に
あたらなければなりません」
———サラ・バイカメ(17歳、カメルーン)
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