世界の子ども物語
地雷(じらい)の話
〜アフリカ・チャド アミーナさんの悲劇(ひげき)

21歳のアミーナさんには両手がありません。顔にはたくさんの傷があります。食事をすることも、服を着ることも一人ではできません。そして、家の外にも出られません。元気な女の子だったアミーナさんがどうしてこんなことになってしまったのでしょうか?

5年前のある日、彼女はお姉さんと一緒にのんびり畑のなかを歩いていました。ふと足もとを見ると、目の前に「きらきら光るきれいなもの」が落ちていたので、思わずひろいあげました。「だめよ!早くすてなさい!」お姉さんがさけんで、アミーナさんがあわてて手をはなしました。そのしゅんかんに爆発(ばくはつ)し、はへんが顔にあたり、両手がもぎ取られてしまったのです。「そのきれいなもの」は地雷でした。

ユニセフは、地雷のかたちや、地雷を見つけたときにどうすればよいのか、子どもたちが被害にあわないように教える活動をしています

地雷とは土のなかに埋まっていて、ふむと爆発する爆弾(ばくだん)です。彼女の住むアフリカのチャドには、長い武力紛争(ぶりょくふんそう)のあいだに埋められた地雷が、戦争が終わった今でも手をのばせばとどくところにたくさん残っています。地雷があるのを気がつかずにふんでしまったり、子どもがおもちゃだと思ってさわってしまって、アミーナさんのようなひさんな被害にあう人がたくさんいます。またどこに地雷が埋まっているのかわからないために、畑仕事ができなかったりして、貧しい生活をしている人もたくさんいます。

ユニセフはこうした被害をふせぐために、人びとに地雷についての正しい知識を身につけてもらうための勉強会をひらいたり、地雷をとりのぞくNGOグループを支援しています。また政府にはたらきかけて、国でこういった教育にとりくむようお願いをしています。アミーナさんのような被害をふせぐためには、こうした努力が必要なのです。

地雷は1個つくるのに300〜1000円。でも、地雷をとりのぞくためには1個につき3〜10万円もかかるんだって。ユニセフハウスにはいろいろな地雷の模型(もけい)が展示してあります。見にきてくださいね。

アミーナさんをはじめ、なにも罪のない子どもたちが、こうした恐ろしい被害にまきこまれてしまうのは本当に悲しいことだよね。私たちにできることはあるのかな?考えてみよう。
 

また、ウェブ写真展では、現地での地雷にかんする活動を写真で紹介しています。バックナンバーを見てみよう!

アンゴラの場合(創刊号)

カンボジアの場合(No.3)