世界のニュース(1)

〜 OneMinutesJr. 子どもたちによる1分ビデオコンテスト〜
映像をとおして、思いをあらわした子どもたち

 みなさんの中に、“ビデオカメラが趣味”という人や“学校でビデオをとったことがある”という人もいるかもしれませんね。最近、ビデオカメラはずいぶんと手軽になって、時には子どもでも使えるものになってきました。インターネットのホームページでも、多くの映像が見られるようになっています。さまざまなことが映像で語られ、映像が大きな影響力を持つ時代です。

 “映像”で子どもたちの思いをあらわしてもらおう!発表できる場をつくろう!
 これを目的に、ユニセフも応援して、子どもたちがつくった1分間のビデオを集めてコンテストをする“OneMinutesJR.”というプロジェクトがヨーロッパで行われています。
 2004年のコンテストの授賞式は11月21日にひらかれ、受賞作品が発表されました。応募作品は12〜20歳までの子どもや若者が作ったビデオで、脚本、製作、撮影、編集などすべてが応募者の子どもや若者たちの手によるものです。テーマは、子どもや若者にかかわりのある大切な問題です。家族や愛情、夢を取り上げた子どもたちがいた一方で、暴力や麻薬のない世界を訴えたり、HIV/エイズなどの問題を取り上げた子どももいました。

 受賞したのは部門ごとに次の2作品でした。
 アルメニアの13歳の女の子、ナリネ・ダネギャンさんの“Chalk Painting (チョークで描いた絵)”という作品、そして、ルーマニアの19歳の女の子、タチアナ・パネさんの“Sleeping at the orphanage (孤児院で眠るということ…)”という作品です。

受賞2作品は、以下のサイトで見ることができます
“Chalk Painting”
“Sleeping at the orphanage”
また、その他のノミネート作品などもここから見られます

 たった1分という時間ですが、映像で見てみるとなかなか深いことをうったえることができます。そこにこめられた子どもたちのメッセージは、きっと多くの人に届くでしょう。

 2005年もこのプロジェクトはつづきます。ヨーロッパだけでなくすべての国から応募することができます。来年のしめ切りは2005年3月1日。きょうみのある人は、チャレンジしてみてはいかがですか?

応募要領はこちらです。(英語ですが、がんばって読んでみてください)また、ユニセフ本部の子ども・若者向けサイトVoices of Youth: http://www.unicef.org/voy/ にもくわしく出ています。

ナリネ・ダネギャンさんからのコメント

「こんにちは。ナリネ、13歳です。“Chalk Painting”は、わたしの初めての映画で、これが最後にならないといいなと思っています。わたしは、ジャーナリズムと映画のつくりかたをマナナ・ユース教育文化センターで学んでいます。2000年からそこに通っていて、去年からは映画づくりのクラブにも入っています。そこで、このコンテストのことを知りました。

映画の準備がととのってから、友だちのデイビッドに「カメラマンをやって」とたのみました。そして、弟のロマンが映画に登場しています。“Chalk Paintings”は、わたしの映画監督デビュー作品ですが、弟が俳優をやるのは3度目です。私の家族は、俳優一家というわけではありませんが、父は画家で、母は先生です。おじいさんとも一緒に住んでいて、おもしろい話をたくさんしてくれます。でも、テレビを見るときは、おじいさんと意見が合いません。わたしはサッカーが好きだけど、おじいさんはきらいです。

わたしの趣味は、映画を見たり、本を読んだりすることです。ジュール・ベルヌが大好きです。部屋でじっと座って、頭の中で想像しながら世界を旅することも好きです。自分がヒーローみたいに感じられて、犬とだって友だちになれちゃいます。本当は犬がこわいんだけど…。冒険も好き。映画の“トロイ”が好きです。その監督だったらよかったのに、と思ったりしました。まだ新しい映画づくりははじめていませんが、アイディアはあります。でも秘密です。ちょっと待っててくださいね。」


タチアナ・パネさんについて

タチアナさんは、生まれたときに捨てられて、それ以来、国の施設で育ちました。彼女には、軽い知的障害があります。2005年には、通っている職業訓練校を終える予定ですが、その先のことはまだ何も分かりません。国の仕組みは、彼女をしっかり支えられるほどしっかりしていないのです。

タチアナさんは運動が得意で、よく選手になります。これまで3年間、彼女は、ストリートパフォーマンスをする子どもたちのグループの一員として活動してきました。このグループには、いろいろな大道芸のトレーニングを受けた多くのストリートチルドレンたちも参加しています。

タチアナさんとその友だちは、2002年にフランス、2003年にイタリアを、ホームステイしながらまわりました。タチアナさんは、昨年孤児院を出て、同じような境遇の5人の女の子とアパートの部屋をシェアして暮らしています。今は、資金の援助やいろいろなアドバイスを受けることもできますが、2005年に職業訓練校を卒業してしまったら、その援助も終わってしまいます…。