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世界の子どもたち

リゾート地 歓楽街で深夜働く
<タイ>

 首都バンコクから飛行機で南西へ一時間半。タイのプーケット島は、欧米からチャーター便が飛び、日本の雑誌の海外リゾート特集でも紹介される人気のリゾート地です。

 ヤシの木々に縁どられた美しい砂丘から、街中に一歩足を踏み入れると、そこにはリゾート客が滞在する高級ホテルが立ち並びます。

 夜11時すぎ、宵っ張りになったと言われる日本の子どもたちでもさすがに眠りについているころ、この歓楽街を歩いてみると、10歳にもならない小さな子どもたちが、花束やチューインガムを売りに歩く姿を目にすることがあります。子どもたちは、お客たちが海や浜辺で過ごしている日中はどこかで仮眠をしていて、人々が街に戻ってくる夜、街に出て、深夜まで働くのです。また、観光客による買春の犠牲になっている子どもたちも少なくありません。

 こうした子どもたちは、学校に行く機会を与えられないばかりか、子どもらしい健康的な生活を送ることもできません。彼らはタイ国内の貧しい農村部の出身であることが多いのですが、最近では、カンボジアやミャンマーなどの周辺国の子どもたちも増えています。

 これらの子どもたちの置かれている状況を少しでも改善しようと活動しているのが地元のソンクラー大学の学生たちが中心となって1995年に発足したNGO「チャイルド・ウオッチ」です。スタッフが街を歩き、子どもたちの相談にのったり、タイ語や母国語の読み書きを教えたり、性的虐待事件の追跡調査を行ったりしています。地元の大学生や商店、刑務所などの協力も得て、地域の問題は、地域から解決しようと取り組む彼らに対し、ユニセフでも、道具や教材の調達など積極的な支援を行っています。

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